「禁断の嵐(The Storm of Taboos)」

 
「−卓−さん寝てる場合じゃないっすよ」
 担当のてほ(25)からの映話で起こされる。
「チャブさんはもう作品をアップしてますよ。すごい人気。本渡さんも
最終段階に入ったみたいだし。−卓−さん例の画像漫談医のシリ
ーズ以降なにも書いてないじゃないすか。もう人気がた落ちなんすよ、
このままじゃ我が社は丸損…」
 さっそく宿敵チャブダイストの作品を見に行く。ううむSF最大の禁じ
手、パロディ+アナクロニズムで来るとはこしゃくな、こうなったらこっ
ちは数で立ち向かうしかないではないか。しゃにむにキイを叩く。
「気がつくと私はバーチャル・ワールドに転送され、あろうことかエイ
リアンの操縦するロボットに改造されていた」よしこの線でどんどん
行こう。しまった回路が加熱したようだ、指先から白煙が立ち上る。
「おおてほちゃん、いいところに来てくれた、せ、背中のリセットボタ
ンを押してくれんか」
「これっすか?」
「そう、そこそこ、違う、もっと右」
 カチっという音とともに白い闇が訪れ、次に目覚めると私はまだス
テーションへ下降し始めたシャトル内部の係留索に
 (作者自爆のため作品はここで中断している)
                          (了)
('97/12/17 会議室「ソリトン」に発表) 


taku@medical.email.ne.jp(Taku Nakajo)