レポート3 薄井ゆうじ氏、石田汗太氏への質問

「時代の求める面白さ」他

 

 


 

 

  薄井ゆうじ、石田汗太両氏の講義が終わった。
 すでに予定の時刻は過ぎていたが、質疑応答のため時間外の枠をとることになった。





質問1
「石田さんに質問ですが、直木賞の候補作品というのは、どうやって決まるのでしょうか」

回答1(石田)
「日本文学振興会(文芸春秋)の中に三十人ほどのチームがあるようです。下読み委員ですね。選考の対象になる期間に発表された作品を、読んで読んで読 みまくります。そして、良いと思ったものをあげてゆき最終的にはチーム合議の結果、一人1票を投票し、点数の高い順に候補を決めるというのが、一般的なシステムらしいです。
 最近の直木賞はミステリー小説ばかりが候補になる傾向がありましたが、直木賞は大衆小説全般が対象ですから、対象を広げたいという思惑はもちろんあって、今回は、そういった意味での調整はあったと思います」


質問2
「石田さんに質問なんですが、新聞社の人事異動で文化部に配属、ということになったと思うのですが、人事のシステムと、文化部で現在どのような仕事をされているか、お聞きしたい」

回答2(石田)
「新聞社というのは、入社当初、地方の支局に配属され、そこで修行をして本社の各部に配属されます。
 人気のある部とそうでない部がありますが、一応は希望のようなものも出します。この希望が通るとは限りません。
 中でも、文化部は特殊だと言えます。
 社会部や政治部に比べ、生のニュースが少なく、専門知識が必要になります。結果的に人員が固定されます。最近はそうでもないですが、ちょっと前までは若手がまったくいませんでした。
 最近はその傾向も少し緩和されましたが、37歳の私は、これでも若手の方です。
 整理部というところに長くいました。私は文化部を希望しており、そのため、意識して読書面の整理を長くやり、文化部のデスクから仕事を請け負い、社内アルバイトみたいなこともしていました。そうこうしているうちに、一人欠員が出て、その時に入れてもらいました。
 実際入ってみて、これで、仕事なんだと堂々と本が読める。万々歳でしたが、仕事となるとなかなか大変で、雑用がものすごい量になります。
 年間5万点出版されるすべての本が文化部に届くわけでもないのですが、相当な数が来ます。わたしの机には本が山のように積まれまして、まったく読めない、というのが現状です。辛うじて、文学賞の候補作品を読むといったところです」  



   ※3〜9は略。全文はASAHIネット電子会議室 (最初に設定が必要です)、 ASAHIネットBBBサービスBBS(パソコン通信) でご覧いただけます。




質問3
「文学賞というのは、どこも出版されたほとんどすべての作品を読んだ上で選考されるのでしょうか」

質問4
「石田さんに質問です。時代の求める面白さをどのようにお考えですか?」

質問5
「先ほど、薄井さんが小説読みが小説を書く、とおっしゃっておりましたが、詳しくお伺いしたい。また、真似を排除するということもあわせておききしたい」

質問6
「直木賞の選考会において、選ばれてゆく過程と、どのような傾向があるかおききしたい」

質問7(薄井)
「石田さんに聞きたいのですが、薄井ゆうじという作家がおります。彼が直木賞、芥川賞がとれない理由を教えてください」

質問8「石田さんに質問なんですが、短編が売れない理由についてどんなことが考えられますか?」

質問9「薄井さんは、なぜ小説現代の短編に応募したのでしょうか」





1997.8.14 てしまたけもと

 

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