レポート2 薄井ゆうじ氏の講義記録
「自分という敵」
石田氏の講義が終わり、薄井氏が演壇に立った。
「いま、お話をいただいた石田汗太さんはとても有名な方で、記者会見で必ず質問するんです。
僕はそこに、記者としての心意気を感じているんですが、ええと、賞の話でしたね。
賞が大事か、ということについて、僕はあまり賞に意味を感じないのですが、お祭りとして良いものだと思っています。良い本なら出版されますし。
ただ、賞をとると仕事がしやすい、ということはあります。
具体的にはエッセーの仕事がよく入ってくるなど、です。エッセーに絡めて小説の話がきたり、エッセーの取材が自分の小説の取材にもなるといった、広がりが出てくる可能性
があります。しかしながら、幅が広がるのがいいのだろうか、という話もあるので、この手の話はパラドックスばかりです。

※中略。全文はASAHIネット電子会議室
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僕は新人賞をとる前、推理作家の都筑道夫先生の教室に通っていました。創作講座なんですが、その時に先生が「今日はあの作品を書いて、昨日はあれを書いた」という話をしてくれて、それが当時、すごく刺激的だった記憶があります。小説の書き方、という話より、なにかリアルな思いがありました。いま僕がやっている仕事で、年内に仕上げないといけないものを書きだしてみます。
アニメ映画原作
長編一挙掲載500(小説推理)
80枚連作 少年の物語(オール読物)
30枚ずつの長編「創生記コケコ」(鳩よ!)
年末から長編の連載(新刊ニュース)
10枚短編(小説現代)
小説すばる
週刊小説
『樹の上の草魚』映画の韓国バージョン8月末
くじら塾
こうして並べてみると、沢山ありますが、大変だとは思っていません。好きではじめたことですから。それに、枚数が多くてもあまり関係ありません。どうすれば人が喜ぶか、ということもあまり考えません。自分の作ったルールの中で書けばよいわけです。
今月600枚くらい書く計算になりますが、一日20枚かけばいい。
1時間で5枚かけば4時間で終わる話です。 時間が余ってしまいます。余った時間はギターをひいたり、書道をします。
とはいえ、それらの仕事が平行してやってきますから、頭を切りかえるのは易しくありません。
コントロールは難しく、ついビールも飲んでしまうし、そういうバランス感覚はなかなか大変です」