カメ天国通信


その102

【カメ人間日記】
(2004年12月後半)

十二月十六日(木)
 夜、五十分ほど走る。
*白米、ひじき煮物、鶏唐揚げ、おから入りコロッケ、味噌汁、大根サラダ、スイートポテト、洋梨。

十二月十七日(金)
*白米、ひじき煮物、酢鶏、大根サラダ、味噌汁、スイートポテト。

十二月十八日(土)
*玄米、コロッケ、ひじき煮物、小松菜とうす揚げの煮浸し、牛テールスープ、大根サラダ、銀杏。

十二月十九日(日)
 劇団関係の用事で一心寺方面へ。
 夜、三十分ほど走る。
*エビ蒸し餃子、小松菜とうす揚げの煮浸し、牛テールスープ、洋梨。

十二月二十日(月)
 劇団の稽古場でトランペットのレッスン。
 練習曲は「 Gloovin'High 」。難しい。こんなんほんまに吹けるようになるんかいな。
 終わって帰ろうとすると土砂降りである。稽古場で雨が止むのを待つ。
*押し麦入り御飯、大根サラダ、野菜炒め、マッシュポテト、焼き餃子、牛テールスープ、洋梨。

十二月二十一日(火)
 夜、五十分ほど走る。
*玄米、ひじき煮物、子持ちししゃも、牛テールスープ、大根サラダ。

十二月二十二日(水)
 亀が落ちないようにベランダを囲っている簾がもうぼろぼろなので、新しいのに取り替える。なかなかいい感じになった。
 夕方、巽方面を散歩。とても十二月の気候ではないなあ。
*エリンギ炊き込み御飯、味噌汁、大根サラダ、ひじき煮物、大根の葉のキンピラ。

十二月二十三日(木)
*玄米、北京ダック、ひじき煮、味噌汁、大根サラダ、大根の葉のキンピラ、エリンギのバター炒め、洋梨。

十二月二十四日(金)
 ようやくちょっと寒くなったか。このあいだ買ってきたストーブに点火。
 夕方、鶴橋のあたりをぶらぶら。
*エリンギ炊き込み御飯、味噌汁、大根サラダ、大根の葉のキンピラ、ひじき煮、洋梨、ロールケーキ。

十二月二十五日(土)
 田中啓文の『笑酔亭梅寿謎解噺』を読む。
 くやしいので他人の小説を誉めることなどほとんどない私なのだが、正直、これには脱帽なのである。
 落語家の世界も、落語のおもしろさも、落語が今抱えているかなり深刻な問題も、そして結局、笑いというのは才能であるという残酷な事実も、じつにきっちりと、かつ、さらりと、もちろんアホらしく、描かれている。
 上方落語ファンとして、今こんな小説が読めてよかったと心から思う。田中啓文はすごい奴だ。やられたなあ。くやしいなあ。腹立つなあ。でもこういう腹立ちはいい腹立ちなのである。ほら、昔からよお言いまんがな。いい日腹立ち。
*白米、角煮卵、味噌汁、大根サラダ、ひじき煮、山芋短冊、洋梨、ロールケーキ。

十二月二十六日(日)
*韓国温麺、大根サラダ、大根煮、洋梨、プリン。

十二月二十七日(月)
 うちの近所には空き地が多くて空が広い。夕方そのあたりを散歩していると、低い空に大きくて赤い満月が出ていた。あんな月を見るたびに、阪神大震災を思い出して怖くなる。
 夜、一時間ほど走る。
*鶏粥、レバーと野菜の炒め物、セロリとカニカマボコのサラダ。

十二月二十八日(火)
 劇団の納め会。
*鍋、他、宴会メニュー。

十二月二十九日(水)
*寄せ鍋。

十二月三十日(木)
 まあいい感じで書けてるんじゃないでしょうか。ま、ペースはあいかわらず亀ですけど。
*ベーコンとズッキーニのパスタ、セロリとカニカマボコのサラダ、カリフラワーとレタスのサラダ、洋梨。

十二月三十一日(金)
 朝から雪。大晦日といえば、『除夜の雪』という大好きな上方落語がある。とても良く出来た冬の怪談である。ある除夜のお寺を舞台にした噺で、小坊主たちが寒さに震えながら火鉢に手をかざしてうだうだと話をしている感じがすごくいい。誰もいないはずの本堂で、ちーんと鐘の音がする。驚いている新入りの小坊主に、古株が、「ああ、そういうことはたまにあるんや」と軽く答えたりするところとか。と、そんなふうなことを考えながら、近所の商店街を歩いていると、なんと向こうから来るのは雑煮大根を抱えた桂雀三郎師匠ではないか。「あ、こらまた妙なところで」とちょっとした落語シンクロニシティであった。
*玄米、レバーと玉葱の炒め物、大根の葉のキンピラ、大根と卵の煮物、レタスのサラダ、洋梨。


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