カメ天国通信


その113

【カメ人間日記】
(2005年6月前半)

六月一日(水)
 夏みかんが大量にあるので、妻がそれでマーマレードを作る。というわけで、うちには今、大鍋にいっぱいのマーマレードがあるのである。さっそく食べてみたが、うまいうまい。パンの耳が進む進む。子供の頃は、なんでわざわざ苦い皮を入れるのかと怒っていたものだが、今はこの苦味がたまらない。大人になっておいしさがわかるようになったもののひとつである。菜の花とか秋刀魚のはらわたとか、やっぱりポイントは苦味ですね。
 夜、ひさしぶりに一時間ほどゆっくり走る。
このところけっこう体重が減ったので、その分、楽に走れているような気がする。おもしろいから、もう2キロほど落としてみよう。
*にぎすの天麩羅、玄米、豆のスープ、苺。

六月二日(木)
*ブロッコリーのスパゲティ、大根とトマトとレタスとマッシュルームのサラダ、チョコレートケーキ、苺。

六月三日(金)
 夜、一時間ほど走る。
*釜揚げうどん、ハマチのカルパッチョ、大根とレタスと玉葱のサラダ、グレープフルーツ。

六月四日(土)
*仔羊のロースト、バゲット、鰹のたたき、ツバスの刺身、白米、大根と玉葱とレタスのサラダ、スイートポテト、グレープフルーツ。

六月五日(日)
*手巻き寿司、鰹のたたき、ツバスの刺身、鶏と豆のスープ。

六月六日(月)
 夜、一時間ほど走る。
*小松菜と揚げの煮浸し、玄米、大根と生葱とレタスのサラダ、にぎすの天麩羅、豆と鶏のスープ。

六月七日(火)
 夜、五十分ほど走る。
*鶏のたたき、白米、大根と玉葱とレタスのサラダ、小松菜と揚げの煮浸し、だし巻き、高野豆腐、グレープフルーツ。

六月八日(水)
*穴子丼、小松菜と揚げの煮浸し、大根と玉葱とレタスのサラダ、ホタテの味噌汁、グレープフルーツ。

六月九日(木)
 子供は俺のパスポート、というわけで、平日の昼間に不精ひげを生やした坊主頭のおっさんがけっして入ってはいけないようなところにも、子供を抱えてさえいれば簡単に侵入できるのだ。
 今日も今日とて近所の公園に移動動物園なるものが来るという。なにしろ移動動物園といえば五千円貰って虎の代わりにぬいぐるみに入ったりするところである。今後のためにも是非見ておかねばなるまい。
 小動物とふれあえるということで、なるほど見ると柵のなかでは子供がヒヨコをわしづかみにして振り回している。せめてアヒルより大きな動物でないと触れ合いすぎてしまうではないだろうか。まあ子供というのはヒヨコを殺すものだから仕方がないといえば仕方がないのかもしれない。一方その頃、私は自分の子供などそっちのけでけっこう大きなヒョウモンリクガメに餌をやったり噛まれたり、大いにふれあっていたのであった。夜、一時間ほど走る。
*ゆでホタテ、ホタテの味噌汁、いかなご、大根と玉葱とレタスとトマトのサラダ、玄米。

六月十日(金)
 『タイガー&ドラゴン』というテレビドラマがあって、これは落語を扱っているのだが、しかしここに描写されている落語とか落語家の世界は現実に存在する落語や落語家の世界とはなんの関係もないもので、まあフィクションのなかで落語というものを扱うのにそういうやり方もあり、というのはわかるだが落語好きとしてはそういうやり方は好きではない。まあドラマとしての出来がよくないのはおいといても、すごく心配なことがひとつ。
 ドラマのなかに寄席のシーンが毎回出てくるのだが、そこでは決まって噺の最中に、客が「おっ、***だね」などと演題を言ったり、そのネタについて自分の知っていることを聞こえよがしにしゃべったり、「しょーがないねえ」とか大声で言ったり、演っている噺家にくだらない野次を飛ばしたりしてそれをまた他の客が笑ったりするのである。
 今まで落語を観たことのない人が、落語会とか寄席というのはこういうことをしてもいい、こういうことをするのが正しいところなのだ、と勘違いして、そして実際にそういうことをやりかねないというのがとても心配なのだ。まあ東京のことは知らないが、少なくとも上方ではああいうのはすごく迷惑で恥知らずなことだし、なによりも落語をぶちこわす行為なので絶対にやめて欲しいのだが、もうどこかで起きているような気がしてとても怖い今日この頃である。
*焼き蟹、バゲット、カマンベールチーズ、ミモレットチーズ、レタスと玉葱とトマトのサラダ、グレープフルーツ。

六月十一日(土)
 みなみ亭桂雀三郎独演会に行く。腹いっぱい、でも、全然もたれない。何もかもがおもしろくてすごかった。とにかくもう、はじめから終わりまですごいすごいとつぶやきながら笑っていただけで、それに関してどうこう書くことすらアホらしい。落語好きとしては、ただただ、あの場に居合わせることができてよかったと喜ぶだけである。
 客席には例によって田中啓文も来ていて、リュックの片側のベルトが壊れて困っていた。片肩で背負うにはリュックが重すぎるのである。なぜそんなに重いのかといえば、ジュンク堂で大量に本を購入したからだと言う。しかも、大量に本を買ったのはベルトが壊れた後らしい。そらアホやで。
*生ビール、他、打ち上げの場にあったもの。

六月十二日(日)
*ドリア、レタスと玉葱とトマトのサラダ、生麩饅頭、スイートポテト。

六月十三日(月)
 トランペットのレッスン。その帰り道、ガチョウほどもある巨大なスッポンを見る。帰宅すると亀がベランダで卵を産んでいた。今回は十個。
*炊き込み御飯、大根とレタスとトマトと玉葱のサラダ、鯵の南蛮漬け、冷奴。

六月十四日(火)
 国木田かっぱ率いるバンド「PETE ROSE」のイベント「歌って笑ってホームラン〜1号」を観に行く。いろいろ盛り込み過ぎで、ちょっと長過ぎた感はあるが、それは第一回だから仕方がないか。コミックバンドとしてきちっと出来ていて、久しぶりに舞台で見たかっぱさんもとてもよかった。やっぱりかっぱさんは舞台の人だと思う。客席で長いこと会っていなかった何人かの知り合いを見つけ、そのまま飲みに行く。
*居酒屋にあったものいろいろ。

六月十五日(水)
*ビーフシチュー、白米、大根とレタスとトマトと玉葱のサラダ、グレープフルーツ、ブルーベリーのケーキ、チーズケーキ。



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