カメ天国通信


その119

【カメ人間日記】
(2005年8月後半)

九月一日(木)
 よくドラマなんかで、「あっ、今、ママって言ったわ」というようなシーンがあるのだが、うちの子も最近よく「まま」とか「まんま」と呼びかけてくる。
 もっともうちでは「ママ」などという言葉は使っていないのだからこれは明らかに母親を指して「まま」と言っているのではなく、たんに赤ん坊にとって「まま」という音がいちばん発しやすい音だからと思われる。逆にそういう言葉だから、「ママ」というのが母親を指す単語になったり、「まんま」が食べ物つまり母乳を指す言葉になったのではなかろうか、というようなことを妻と話す。「あっ、今、ママって言ったわ」と感動している人にそんなことを言ってはいかんのだろうが。
 夜は劇団の稽古。
*マイタケとアスパラのスパゲティ、胡瓜とトマトのサラダ、カボチャとバナナのケーキ。

九月二日(金)
 夜は劇団の稽古。
*茸シチュー、白米、胡瓜とトマトのサラダ、アップルマンゴー、抹茶アイスクリーム。

九月三日(土)
 午後、劇団の稽古場でトランペットのレッスン。練習曲は、「HOT HOUSE」。  夜、五十分ほど走る。
*茸シチュー、白米、カニカマボコとセロリのサラダ、カボチャとバナナのケーキ。

九月四日(日)
*茸シチュー、白米、胡瓜と玉葱とトマトのサラダ。

九月五日(月)
 ここ何日間かで急に子供の運動能力が上がった。「はいはい」はまだできないのだが、寝返りをうつようにごろごろ転がって移動するのである。最初はでたらめに動いているだけみたいだったのに、今日はちゃんと自分で方向を定めてから、ごろんごろんと近づいてきた。こういう移動方法は意外だった。勝手にこんな妙なことが出来るようになるのか。
 夜は劇団の稽古。
*ちらし寿司、味噌汁。

九月六日(火)
 夜は劇団の稽古。
*ちらし寿司、味噌汁。

九月七日(水)
 夜、五十分ほど走る。
*豚肉のレンコン入りのおこわ、おから、蒟蒻と高野豆腐の煮物、枝豆、桃。

九月八日(木)
*ラムステーキ、玄米、レタスと玉葱のサラダ、味噌汁。

九月九日(金)
 九月九日なので九雀の日。というわけで桂九雀さんの落語会なのである。前々から思っていたのだが、九雀さんというのは私とはまるで違うタイプの人で、なんというか、前もってやるべきことをきちっと決めて、そのためにはどうするか作戦を立て、そしてその通りにやれてしまうような人なのである。だからよけいに、九雀さんのやっていること、やろうとしていることを見るたびに、ああ、そういう考え方もあるか、とか、あれに関してはそういう捉え方をしているのか、とかすごく参考になるというか勉強になる。
 そういうアイデアとか作戦がちょっと表に出過ぎているように感じることもあるのだが、今日のはいろんなバランスがすごくうまくとれていたと思う。おもしろい会だった。
*おから、味噌汁、白米、レタスと玉葱のサラダ、桃。

九月十日(月)
 桂雀三郎みなみ亭に行く。ひさしぶりに聴いたらくだは、やっぱりすごかった。今の桂雀三郎の落語は、異様なほど切れる刀みたいでちょっと怖いくらいである。何年かしたらそんな落語ではなくなって、そして、そうなったらそうなったで今よりよくなっているのかもしれないが、しかしこの形のこの落語は今しか聴けないのだ。こんな現場に立ち会えるというのはほんまに幸せやなあ、というようなことを田中啓文としゃべりながら帰る。
*打ち上げのビアホールにあったもの。

九月十一日(日)
 夕方、しょぼしょぼと降る雨のなか、子供を抱えて選挙に行く。しかしまあどうせ通るやろとは思とったけど、やっぱり鈴木宗男とかが通るんやなあ。それが北海道なんやなあ。それが多数決なんやなあ。どうでもええけど松山千春たのむから気色悪い声で気色悪い歌を気色悪い歌い方で歌うのは気色悪いからやめてくれ。
*タイカレー(イエロー)、白米、ヨーグルト、ブルーベリー、氷わらび。

九月十二日(月)
 夜、一時間ほど走る。
*タイ風角煮、白米、煮卵、りんご。

九月十三日(火)
 夜は劇団の稽古。
*タイカレー(イエロー)、白米、カニカマボコとセロリのサラダ、ヨーグルト、ブルーベリー、りんご。

九月十四日(水)
 夜、五十分ほど走る。
*タイ風角煮、白米、煮卵、小松菜のおひたし、もろきゅう、刺身、バナナ、葡萄。

九月十五日(木)
 夜は劇団の稽古。
*タイカレー(イエロー)、白米、カニカマボコとセロリのサラダ、スモークサーモン、レタスと玉葱とマッシュルームのサラダ、、ヨーグルト、ブルーベリー、りんご。


無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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