カメ天国通信


その122

【カメ人間日記】
(2005年10月後半)

十月十六日(日)
*サーモンのバター焼き、味噌汁、白米、水菜のサラダ、ほうれん草のお浸し、スイートポテト。

十月十七日(月)
 夜、五十分ほど走る。
*ニギスと野菜の天麩羅、白米、梨。

十月十八日(火)
 散歩していると、子供がベビーカーの上から道端の猫に初めて反応した。五メートルくらい離れたところに座っていた猫を興味深げに見つめ、さらにそこから移動した猫を目で追いかけ続けたのだ。
 猫に反応などというのは、犬や猫や鼠でもすることだが、考えてみると風景のなかからあれを何か異質なものとして取り出すというのはかなり高度な情報処理ではなかろうか。動いていたのなら、単にその動きに反応したと考えられるが、最初猫はじっとしていたのである。いったいどう見えているのかはわからないが、とりあえず、世界はかなり鮮明に見えているらしい。
*明太子のペンネ、パン、ポルチーニと水菜と玉葱のサラダ、枝豆、スイートポテト。

十月十九日(水)
 夜、五十分ほど走る。
*秋刀魚ご飯、大根と水菜のサラダ、味噌汁、きなこ餅、カヌレ。

十月二十日(木)
 夜、劇団の稽古。
*ブロッコリーのスパゲティ、大根と水菜のサラダ、枝豆、カヌレ。

十月二十一日(金)
 梅田に芝居を観にいく。おもしろいところはいくつかあったが、メインのあのネタだけで一時間五十分はしんどい。
*野菜と豚肉の炒め物、おから、玄米、枝豆、葡萄、カヌレ。

十月二十二日(土)
 夜、劇団の稽古。
*ステーキ、玄米、大根と水菜のサラダ、野菜炒め、おから。

十月二十三日(日)
 夜、劇団の稽古。
*ネパールカレー(チキン)、玄米、カニカマボコとセロリのサラダ、ヨーグルト、ブルーベリー、かす巻き、梨。

十月二十四日(月)
 正確にはパン焼き機を使って生地をこねるので手打ちではないのだが、家で手軽に手打ちパスタを作れるというのはありがたい。パスタマシンを買ったばかりのころは、ふたりがかりでそこらじゅうを粉だらけにして半日仕事だったものだが、台所を見るといつのまにやら妻がひとりで易々と麺を作っているではないか。やっぱりこういうのは場数を踏むことが大事なのですね。
*サーモンと手打ちパスタ、パン、大根と水菜のサラダ、かす巻き、りんご。

十月二十五日(火)
 今日のナンはおいしくできた、などとわざわざ妻が言うだけのことはあって、これまででいちばんうまかった。これは、パン焼き機ではなくて、出産祝いでもらったフードプロセッサが活躍。モーターの余熱が生地の発酵にちょうどいいらしい。へええ、モーターの余熱がねえ。世の中、何が幸いするかわからんものである。
 夜、劇団の稽古。
*ネパールカレー、ナン、カニカマボコとセロリのサラダ、ほうれん草のお浸し、ヨーグルト、ブルーベリー。

十月二十六日(水)
 おもちゃのラッパをもらったのでさっそく子供の前で吹いてから手渡してやると、それをちゃんと真似て吹くような格好をする。しかし息を吹き込むことをしないので音は出ない。何度か繰り返すと、今度は「ううー」とか「あうー」とかラッパをくわえたまま自分で声を出したりする。考えてみれば、ラッパというものを知らなければ、それに息を吹き込めば音が出るなどということはなかなかわからないだろうし、言葉を用いずにその方法を伝えるのは困難である。自分で音を出す方法を発見するためには、なんらかの偶然が必要なのではないかという気がする。産まれて9ヶ月が過ぎたが、まだ楽器は発見されていない。
*大根と水菜とハムのサラダ、ほうれん草のお浸し、白米、鱈の白子、チェリー・ショートケーキ。

十月二十七日(木)
 急遽、田んぼ仕事をするため田舎へ。
*鯛の塩焼き、白米、蛸と胡瓜の酢の物。

十月二十八日(金)
 仕事もせずラッパを吹いたりして遊んでいた。いかんなあ。
*ステーキ、フォアグラ、コールスロー、バゲット、鱈の白子、りんご。

十月二十九日(土)
 夜、劇団の稽古。
*すき焼き、白米、チェリーのフラン、みかん。

十月三十日(日)
 夜、劇団の稽古。
 今回の劇団公演『通天閣の下』は三十分ものの三本立てということで、そのうちに一話『通天閣の下に全員集合!』を書きました。出演もしてます。私のパートに関しては、我ながらなかなかアホらしい話になりました。まあこれを舞台にのせるためには、まだいろいろとやらなければならないのですが。公演日時等は、こちら
*ネパールカレー、ナン、コールスロー、チェリーのフラン、みかん、りんご。

十月三十一日(月)
*かぼちゃの煮物、子持ちししゃも、白米、味噌汁、大根と水菜のサラダ、チェリーのフラン、みかん。



無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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