カメ天国通信


その125

【カメ人間日記】
(2005年12月)

十二月一日(木)
 ぼけっとしていた。ラッパを吹いたり、子供と遊んだり。
*お粥、大根と玉葱とレタスのサラダ、ゆで卵、グレープフルーツ。

十二月二日(金)
*蟹と白菜と茄子の丼、大根と玉葱とトマトのサラダ、グレープフルーツ、みかん、アイスクリーム。

十二月三日(土)
 SF新人賞の選考会のために上京、なんだか病気の話をたくさん聞く。もうそういう年齢になっているのだろうなあ。「暗い話にばかり、やたら詳しくなったもんだ」というのが奥田民生の歌詞にあるが、まさしくそんな感じである。夜中に帰宅。
*中華屋でいろいろ。

十二月四日(日)
 旅行の準備。ということで明日、パリへ出発。谷甲州さんには「そらまた俗っぽいとこに行くんやなあ」と言われてしまったが、だらだら過ごすにはパリはやっぱりいいっすよ。市場には食材があふれてるし。
*野菜と豚肉の炒めもの、白米、卵焼き、レタスのサラダ、大根と玉葱のサラダ、グレープフルーツ。

十二月五日(月)
 家に戸締りをし、ベランダの警備を亀に任せて、パリへ出発。

十二月六日(火)〜十二月二十日(火)
 公園のベンチとかメトロのなかとかカフェとか道端とか他にもいろんなところで、パソコンではない紙のノートに『カメリ、テレビに出る』というタイトルの短編を書いていた。
 例によって、「この話、いったいどないなるのかなあ」とか思いながらぐねぐねと書いていたのだが、きっちり最終日に書きあがった(もっとも、下書きですが)のには自分でも驚いた。どうやらその程度の才能はあるらしい。
 パリでの写真は、近日公開。

十二月二十一日(水)
 無事帰還。家も亀もなにごともなくほっと一息。大阪はパリよりずっと寒いぞ。
*サンドイッチ。

十二月二十二日(木)
 とか言いながら朝起きたら雪ではないか。帰ってくるのが今日でなくてよかった。こんな天候では、60キロ(むこうで買った鍋4つ、あとチーズとか、ほとんど食い物)の荷物と子供を抱えて帰ってくるのはとても無理だ。
 某企画もののショートストーリーのゲラをいじってから、夕方、ストーブを出し、自転車の後ろにポリタンを積んで灯油を買いに行く。ストーブのオレンジの炎を見るとなんだか嬉しくなる。やっぱり暖房は石油ストーブっすよ。
*石狩鍋、素麺。

十二月二十三日(金)
 ゲラに手を入れただけであとはラッパを吹いていた。半月吹いてないとさすがに唇とその周辺がへなへなである。
 半月ぶりの米の飯は、やっぱりうまい。うまいパンを食べている間はべつに恋しくなったりもしなかったのだが。
*白米、佃煮、焼き豚、パプリカとレタスと玉葱のサラダ、マンゴー。

十二月二十四日(土)
 朝は卵ご飯。卵の上にニュクマムをちょっと垂らしてから、飯といっしょにかき混ぜて食べる。これはもう、これ以上手を加えようのない完成された料理のひとつではなかろうか。夜は、秋刀魚。ご飯に焼いた秋刀魚の身をほぐして入れる秋刀魚ご飯というのも、同じくらい完成度は高いと思う。世の中はうまいものだらけだ。神様ありがとう。ご飯の幸せを再確認するイブである。
 夜、ひさしぶりに四十分ほど走る。あっちこっちの家で電飾がちかちかしている。いつからこういうことになったのか生野のクリスマス。
*秋刀魚ご飯、パプリカとレタスと玉葱のサラダ、トムヤムスープ。

十二月二十五日(日)
 だらだらして、夕方からテレビでM−1を観る。なんというか情熱大陸みたいな感動路線の番組作りはなんとかならんのか。こういう大層でええかっこしいなことを、みっともないと感じることが笑いの根本だと思うのだが。
*胡桃パン、チーズ盛り、パプリカとレタスと玉葱のサラダ、冷奴、トムヤムスープ、洋梨、林檎。

十二月二十六日(月)
*バゲット、チーズ盛り、パプリカとトマトと玉葱のサラダ、洋梨。

十二月二十七日(火)
 劇団の稽古場で、トランペットのレッスン。唐口さんから、とてもありがたいお言葉をいただく。
*水炊き。

十二月二十八日(水)
 夕方から劇団の納会。
*鍋、他。

十二月二十九日(木)
*うどん、素麺。

十二月三十日(金)
*ドリア。

十二月三十一日(土)
 パリにいる間に下書きした短編に手を入れ、なんとか形にする。うん、なかなかいいんじゃないでしょうか。今年の仕事は、これで終了。あとは、年賀状をプリントごっこで印刷したり。
*天麩羅うどん。



無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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