カメ天国通信


その140

【カメ人間日記】
(2006年8月後半)

八月十六日(水)
 夜、一時間ほど走る。
*リングイネ・ジェノベーゼ、レタスとトマトと玉葱のサラダ、味噌汁、パン。

八月十七日(木)
 『グエムル』の試写会に行った。妻が葉書で当ててくれたのである。なんとなくよさそうだとは思っていたのだが、そんな予感をはるかに上回る傑作怪獣映画でした。
 今怪獣映画を成立させるにはどうすればいいか、というひとつの解答でもある。エキストラを含めて役者がみんないい。理不尽な暴力としての怪獣の表現は素晴らしいとしかいいようがない。ストーリーはものすごく変で、にもかかわらずちゃんと成立している。怪獣好きの人は、是非とも映画館で観てください。いや、それにしても、前から思っていたことではあるが、韓国映画における肉体の痛みのリアリティというのは尋常ではない。
 いっしょに行った大学の頃からの友人とそのまま飲みに行って、怪獣とか小説の話をして夜中に自転車で帰宅。なんか、二十年たってもやってることはあんまり変わってないなあ。
*居酒屋にあったもの。

八月十八日(金)
 夜、五十分ほど走る。
*盛岡冷麺、煮卵、角煮、レタスと玉葱と茄子のサラダ、小豆アイスクリーム。

八月十九日(土)
*おにぎり、牛肉と玉葱の炒め物、コロッケ、ゆで卵。

八月二十日(日)
*鶏唐揚げ、白茄子とズッキーニと玉葱の揚げ物、玄米、トマトとレタスと玉葱のサラダ、チョコムース。

八月二十一日(月)
 夜、一時間ほど走る。
*にら玉、角煮、トムヤムクン、青瓜の塩もみ、白米、トマトとレタスと茄子と玉葱のサラダ、チョコムース、カヌレ。

八月二十二日(火)
*にら玉、キムチ、トムヤムクン、青瓜の塩もみ、白米、トマトとレタスと茄子と玉葱のサラダ、カヌレ。

八月二十三日(水)
*手打ちパスタのジェノベーゼ、トマトと胡瓜と玉葱のサラダ、丸茄子のチーズ焼き、青瓜の塩もみ、桃、梨、チョコムース。

八月二十四日(木)
 どういうわけか、いきなり坊さんにいちゃもんというか因縁をつけられる。しかもこっちはなんの覚えもないことだ。まあ、坊さんというのはそんな人間でもつとまる職業なのだろう。地獄へ行け。
*弁当。

八月二十五(金)
*豆ご飯、モロヘイヤと夏野菜のスープ、おから、トマトとレタスと玉葱のサラダ、スモークサーモン、カヌレ、桃。

八月二十六日(土)
 K書店の打ち合わせ。書いているうちにどんどん変な話になってしまった長編で、このままの形ではちょっと出せないかも、という感じだったのだが、なんとか出版してもらえそうでほっとする。まったくいつまでたっても綱渡りだなあ。ほっとして、ちょっと飲みすぎたせいで駅がどっちかわからなくなって、結局、難波から上町台地を越えて寺田町まで歩いて帰ったのであった。
*アサリ酒蒸し、ホタテ貝柱のウニ焼き、かいわれ大根、鰤のかま焼き、豚肉ともやしの炒め物、冷製茶漬け、他。

八月二十七日(日)
 午前中、劇団の用事。あとはだらだら過ごす。
*鶏と夏野菜のトマト煮、白米、納豆、冬瓜のスープ、オクラと胡瓜の梅肉和え、トマトとゴーヤのサラダ、スモークサーモン、桃、ブリュレ。

八月二十八日(月)
 午後、劇団の稽古場でトランペットのレッスン。夜、一時間ほど走る。
*オクラと羊肉のカレーライス、トマトと胡瓜とオクラのサラダ、ヨーグルト、冬瓜のスープ。

八月二十九日(火)
*オクラと羊肉のカレーライス、カッテージチーズ、トマトと冬瓜と玉葱のサラダ、焼き枝豆、ヨーグルト、アイスクリーム。

八月三十日(水)
 夜、五十分ほど走る。最近発見したことだが、椎名林檎は走りながら聴くのにはすごく適している。ときどき、大丈夫かと思うほど気持ちよくなって、ちょっとペースをあげすぎてしまったりもするのだが。
*てっちゃんと空芯菜と茄子の炒め物、白米、味噌汁。

八月三十一日(木)
 娘は現在、動物を「わんわん」か「にゃーにゃー」として認識している。実際に、近所にいる犬と猫、イラストや写真の犬と猫は明確に区別するので、このふたつの見分けはつくらしい。そんなわけで、テレビや写真でどんな動物を見ても、「わんわん」と「にゃーにゃー」に分けるのである。
 白熊とアザラシとキリンは、「わんわん」だ。虎と豹は、「にゃーにゃー」だった。ベランダの亀を見せると「にゃーにゃー」、ソフビ人形のキングギドラも「にゃーにゃー」である。
 では、パンダはどっちだ? さっそくイラストを見せてみると答えは、「わんわん」でも「にゃーにゃー」でもなく、「ぱーぱーし」なのだった。
 ちなみに、「ぱーぱーし」とは「アンパンマン」のことである。
*茄子とオクラと羊肉のカレーライス、トマトと赤ピーマンと青瓜とカッテージチーズのサラダ、ヨーグルト、ブリュレ。


無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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