カメ天国通信


その141

【カメ人間日記】
(2006年9月前半)

九月一日(金)
 夜、一時間ほど走る。
*いなり寿司、冬瓜とモロヘイヤのスープ、トマトと胡瓜の梅肉和え、焼き枝豆、キャラメルムース。

九月二日(土)
 生国魂神社の彦八まつりに行く。三時ごろ着いたのだが、みんな他に行くとこ無いのか、というくらいの賑わいである。桂雀三郎とまんぷくブラザーズが目当てだったのだが、出演は夜の八時半頃だというし、しばらくぶらぶらして帰ろうかと思っているとひょっこり田中啓文一家に出会い、いっしょにビールを飲みつつだらだら話し、舞台の裏手のベンチと芝生のあるところを見つけて、そこで子供を遊ばせたりして、それでもさすがに八時までそんなことしていられないので帰ろうとしていたら、ちょうど桂雀三郎とまんぷくブラザースの音響チェックを兼ねたリハーサルが始まり、せっかくお客さんがたくさんいるから、と何曲かサービスしてくれたので、新曲である寿限無の歌を聴くことができた。例えばこれがNHKの「みんなのうた」とかで流れたら子供の間でたちまち流行り、それが大人にまで広がって大ヒット、となっても不思議ではないような見事な出来のコミックソングなのだが、そういう売り方はできないものか。
 まあそれはともかくとして、豚まんを買ってこいと子供に命じられて背中に風船をくっつけたまま人ごみに消えていく田中啓文の姿はピグモンのようだった。
*鯵と烏賊の刺身、白米、烏賊のわたの焼き物、冬瓜の味噌汁、カステラ。

九月三日(日)
 タンカーを見に行く。ジミー大西の絵がタンクに描かれたタンカーが天保山に入港してくるので、それを見物に行ったのである。ところで、このタンクの絵なのだが、四つあるタンクにそれぞれ、魚、蟹、海老、亀が描かれている。この並びからすると当然最後の亀は海亀のはず。なのに、なぜか陸亀なのである。
 やはりこれは「なんで陸亀やねんっ」と全員でツッコミを入れるところなのだろうなあ。 サイズ的にはたぶん世界最大のボケ、ほんまの大ボケ、である。
*鯵と烏賊の刺身、白米、烏賊のわたの焼き物、鯵の塩焼き、苺アイスクリーム。

九月四日(月)
 この夏最初のプール。なんで今頃と言われそうだがこのくらいの暑さと日差しのほうがいい、というか、このくらいでないととても行けない。というわけで、娘の初プールである。最初はびびって、水の中に立ったままで微動だにしなかったのだが、すこし慣れると大はしゃぎで、初めてのプールを大いに楽しむ。帰りはすっかり疲れてずっと寝ていた。
 夜、一時間ほど走る。
*ラムの骨付きステーキ、ジャガイモとピーマンの香草焼き、冬瓜のスープ、白米、トマトとレタスと胡瓜のサラダ、キャラメルムース。

九月五日(火)
 こないだやった新作落語会「ハナシをノベル」の打ち上げと反省会、それと次の打ち合わせも兼ねて八天さんと田中啓文と田中哲弥と飲みに行く。例によって、あまり本題には関係無いアホなことをぐだぐだと話しつづけて気がついたら六時間が経過していて、私は自転車でのたのたと帰宅。
*居酒屋にあったもの。

九月六日(水)
*夏野菜とトマトソースのスパゲティ、ソーセージ、レタスとパプリカと胡瓜のサラダ、カボチャとジャガイモの味噌汁。

九月七日(木)
 夜、一時間ほど走ろうと思っていたら途中で雨にふられて三十分で切り上げる。
*ソーセージ、五穀米、ラタトゥイユ、レタスと胡瓜のサラダ、冷奴、味噌汁。

九月八日(金)
 またプールに行く。今日も娘は大はしゃぎ。
 夜、一時間ほど走る。
*ズッキーニとトマトの冷製スパゲティ、ソーセージ、レタスと胡瓜とトマトのサラダ。

九月九日(土)
*角煮、煮卵、蓮根の煮物、味噌汁、五穀米、、空芯菜とピーマンの炒め物、トマトとオクラと胡瓜のサラダ。

九月十日(日)
*カレーライス、トガニ湯、ヨーグルト、バナナ、グレープフルーツ、巨峰。

九月十一日(月)
 夜、一時間ほど走る。
*カレーライス、ポテトサラダ、ヨーグルト、バナナ、グレープフルーツ。

九月十二日(火)
 『林家市楼・桂雀太ふたり会』に行く。
*トガニ粥、ポテトサラダ、空芯菜とピーマンとレバーの炒め物、ゴーヤの醤油漬け、チーズケーキ。

九月十三日(水)
 子供の前で西瓜の絵が描いてある積み木を見せてから、落語のようにしゃぐしゃぐしゃぐと西瓜を食べる仕草をすると、最初は不思議そうに見ているのだが、しばらくするとしゃぐしゃぐしゃぐと食べる仕草を真似るようになった。
 次に「何かを食べようと口に入れたところ、それが苦くて顔をしかめる」というのをやると、それを見て大笑いする。意外なほどの大ウケである。それでは、と「何か食べようと手を伸ばして、それが熱かったのでびっくりして手を引っ込める」のをやると、やっぱりウケる。やっているこっちが嬉しくなるくらいウケるのである。そのうち、自分でやって、自分で笑っている。
 苦くて顔をしかめたのも、熱かったのも、つい最近、何度か体験したことである。だからたぶん、これはあのときにあったことなのだとわかっていて、しかも本当ではなくて真似である、というところからくる笑いのように思われる。
 だとすれば、これはお笑いでいう、いわゆる「あるあるネタ」というやつではなかろうか。娘にとっての初めてのあるあるネタである。
 あるある探検隊風に言えば
「ゴーヤの苦さに匙投げる」
「ご飯が熱くてマジギレる」
 てなところでしょうか。
 ま、「我が子を相手にウケねらう」というのもありますが。
*カレーライス、ゴーヤの醤油漬け、ヨーグルト。

九月十四日(木)
*カレーライス、レタスと胡瓜とパプリカのサラダ、空芯菜のお浸し、ヨーグルト。

九月十五日(金)
『林家市楼・桂雀太ふたり会』の千秋楽に行く。桂雀太は、やっぱりいい。きちんとキャラが立っていて、噺に勢いがある。これからどんどん伸びていくと思う。さすがは桂雀三郎の弟子である。
*カワハギと黒瓜の煮付け、五穀米、空芯菜とパプリカとベーコンの炒め物、おから、スイートコーン。


無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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