カメ天国通信


その155

【カメ人間日記】
(2007年4月後半)

四月十六日(月)
*うどんすき、高菜のオイスターソース炒め。

四月十七日(火)
*クリームシチュー、玄米、赤蕪とイタリアンパセリのサラダ。

四月十八日(水)
*クリームシチュー、玄米。

四月十九日(木)
*マカロニ入りスープ。

四月二十日(金)
*筍と山菜ご飯、クリームシチュー。

四月二十一日(土)
*ちらし寿司、味噌汁。

四月二十二日(日)
 じつは四日ほど前から家族三人とも同じ症状で体調を崩し、もしかしてこれがノロウイルスというやつか、と、びびったのであったが、幸いそれほど酷い状態に至ることなく今日になって三人とも回復。やれやれである。
 いやそれにしても、ちょっと体調が悪いだけで気分も沈むし何にもできない。人間、体が資本だ。というわけで、ここ数日、うちの朝食はお粥だった。小芋とか葱の入ったあつあつのところにエメンタールチーズを入れ、ニュクマムを垂らして食うお粥は料理としてとてもおいしいので病気でなくても食べたいところ。
 夜、六月の末に出る芝居の顔合わせ。いきなりものすごく速いテンポのタップを見せられて、これを本番までにやれるようになれとのことである。そらまあ、やれと言われればやりますけどね。
*芋と葱のお粥、人参の葉の炒め物、大根の葉のきんぴら。

四月二十三日(月)
 午後は、劇団の稽古場でトランペットのレッスン。いつものことですが、なかなかうまいこと吹けませんわ。
*菜の花とラッキョウのごま油炒め、ほうれん草のお浸し、大根の葉のきんぴら、焼き餃子、雑穀米、味噌汁、パプリカのマリネと水菜とレタスと金柑のサラダ、八朔。

四月二十四日(火)
*菜の花とバジルペーストのスパゲティ、パプリカのマリネと水菜とレタスと金柑のサラダ、八朔。

四月二十五日(水)
 なんとか半年くらいは転がして遊べそうなアイデアが浮かぶ。まあまだ錯覚かもしれないが。
*鴨のコンフィ、豆ご飯、キャベツと人参とジャガイモの炒め物。

四月二十六日(木)
 夜は芝居の稽古。
*キムチ炒飯、味噌汁、小松菜と揚げのお浸し、パプリカのマリネと水菜とレタスのサラダ、八朔、チーズケーキ。

四月二十七日(金)
 夜、五十分ほど走る。
*菜の花のリゾット、パプリカのマリネと水菜とレタスのサラダ、小松菜と揚げのお浸し、八朔。

四月二十八日(土)
 桂雀三郎つるっぱし亭に行く。
 田中啓文氏であればわかってもらえると思うのだが、大げさでもなんでもなく、本当にもういつも夢 見心地で帰ってくるのである。
 いやそれにしてもこれはいくらなんでもおかしい。あんな『稲荷車』をその舞台になっている産湯稲荷 から数百メートルの場所で聴いて、さらにそのあとにあんな『三十石』を聴いて、そこから自転車で家 に帰るなどというのはいくらなんでも幸せ過ぎるのではないか。自分はもしかしたらあの地震のとき死 んでいて、じつはこれは幸せな臨死体験なのではないか、と最近よく思う。
 そう言えば自転車を漕ぎながら見上げる月には、なんだか書き割りみたいにくっきりと兎が浮かんで いるし、すっかりいい気持ちで酔っ払いながらどうやら火星らしきあの赤い星の方向に適当に自転車を 走らせているだけで勝手に家に着くというあたりもかなり怪しい。しかしこんな気分になるのはもちろ ん私のせいではなくて桂雀三郎という落語家の落語のせいなのである。こんな体験ができるとは、いや、 本当に生きていてよかったなあ。ま、本当は死んでるのかもしれないけど。
*打ち上げの場にあったもの。

四月二十九日(日)
 岡町にある桜の庄兵衛ギャラリーというところにライブを観に行く。

    唐口一之(TP)、竹下清(P)、荒玉哲郎(B)

 これがなんというか手毬歌に見立てた連続殺人でも起こりそうな大きな日本家屋で、古いところは古いまま残しつつ、でもまるで新築のようにきれいに改装されていて、その広い座敷がライブの会場なのだった。午後の陽の残る時間から夕暮れどきまで、途中にワインを飲んだりしながら、ひたすら気持ちのいい音を聴く。今宵も月がきれいだった。
*打ち上げの場にあったもの。

四月三十日(月)
*カレーライス、パプリカと水菜と玉葱のサラダ、味噌汁、ヨーグルト、バナナ、八朔、ドーナツ。


無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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