カメ天国通信


その164

【カメ人間日記】
(2007年9月前半)

九月一日(土)
 朝から横浜に出かける。ワールドコンなのである。前にもやった暗闇朗読を今回は一時間ににわたって繰り広げようとしたのだが、準備と撤収とお客の入れ替えが込みの一時間らしいので急遽、ネタを一本カットして、そのことを田中啓文に直前に伝える。今回はサックスの演奏でくわわってもらったのだ。ワールドコンにふさわしい夢のコラボである。まあだいぶうなされそうな夢ではあるが。
 勢いでそのままばたばたとやっつけて、それで燃え尽きてしまった私は、そのままそこらをぶらぶらしたりぐだぐだ喋って、しかもまわりにいるのは田中啓文とか小林泰三とか、普段関西で見る顔ばかりだし、それに加えて、とり・みきさんがいたりするあたりも、なんかワールドコンとか言うても普段のSF大会と変わらんなあとサイン会の場所にサインをしに行ったら、私の隣でサインをしているのはグレゴリー・ベンフォードで、ああなるほどさすがはワールドコンだ。意外にも私のサインを欲しいという人もけっこういて、なんだか本当にサイン会みたいな雰囲気になって、こんなことになったのは始めてで、これまたさすがはワールドコン。それから、夕方までぐだぐだして、ビールを飲みに行って、それでもうほとんど私のワールドコンは終わりである。
*ビヤホールにあったもの。

九月二日(日)
 朝からハードSF企画で小林泰三が田中麗奈との写真を資料として公開したり、イタリア幻想文学について田中啓文が二時間にわたってまったく一言もしゃべらないところを見物したりして、カレーを食っているといきなり「あ、今から帰らなあかん」と田中啓文が立ち上がり、驚いて理由を尋ねると、昨日締め切りだった仕事のことを忘れていたらしく、しかもその仕事というのがただでレコードのランナーノートを書く仕事。なんでただやねん、仕事とちゃうやん、などと言っていたら、そのまま本当に帰ってしまった。結局、小林泰三とふたりでテスラコイルを見物して、それから新幹線でビールを飲んでぐだぐだ喋りながら帰ってくる。
*駅弁。

九月三日(月)
 秋風が吹いたと思ったのに、今日はまた暑い。だらだらする。
*ゴーヤチャンプルー、玄米、野菜炒め、玉葱と万願寺とトレビスのサラダ、味噌汁(冷)。

九月四日(火)
 腰も完全に回復したようなので、夕方、ひさしぶりにゆっくり一時間走る。ちょっとバテた。
*タイカレー(レッド)、白米、玉葱と万願寺とトレビスのサラダ、カニカマボコとセロリのサラダ、枝豆、ティラミス。

九月五日(水)
 大阪人にルポみたいなものを書くことになったので、正雀にあるの電車工場に見学に行く。電車工場の東西南北は、東西大京だった。
 さすがは電車工場である。
*酢豚、玄米、蛸のカルパッチョ、豆もやしのナムル、カニカマボコとセロリのサラダ、蜆とかぼちゃの味噌汁(冷)。

九月六日(木)
*酢豚、玄米、玉葱と万願寺とトレビスと金時のサラダ、豆もやしのナムル、アプリコットとナッツのケーキ、アイスクリーム。

九月七日(金)
 ネット書評みたいなのを眺めていると、「くだらないギャグや駄洒落がたくさん入っている」ことに腹を立てている人がいたりするのだが、そういう人は『ウニバーサル・スタジオ』というタイトルの本にいったい何を求めているのか。
 腹が立つもの見たさ、とか?
 まあ、買ってくれるのはありがたいけど、他人事ながらちょっと心配になる。『蹴りたい田中』とかも買ってるのかなあ。
*ラムステーキ、玄米、酢茄子、玉葱と万願寺とトレビスのサラダ、ブルーベリーのケーキ。

九月八日(土)
*タイカレー(イエロー)、玄米、空芯菜と豚肉と大蒜の炒め物、味噌汁、玉葱と万願寺とトレビスのサラダ、アプリコットとナッツのケーキ、アイスクリーム。

九月九日(日)
*蔓紫のお浸し、白米、モロヘイヤのスープ、玉葱と万願寺とトレビスのサラダ、焼き豆腐(冷)。

九月十日(月)
*豚肉と野菜の麻辣火鍋、玄米、モロヘイヤと冬瓜のスープ、玉葱と万願寺とトレビスのサラダ、冷奴、枝豆、アプリコットとナッツのケーキ、ブルーベリーのケーキ、アイスクリーム。

九月十一日(火)
*豚肉と野菜の麻辣火鍋、白米、冬瓜とかぼちゃの味噌汁、じゃがいもと玉ねぎの煮物、アプリコットとナッツのケーキ、ブルーベリーのケーキ。

九月十二日(水)
 なかなかうまくいかんが、ここがふんばりどころなのでしょうなあ。まあ好きでやっておることだから、うまくいかないという局面もそれはそれで楽しいのだが。
 夕方、一時間ほど走る。
*巻き寿司、かぼちゃと玉ねぎの味噌汁、じゃがいもと玉ねぎの煮物、トマトと万願寺とオクラのサラダ、栗饅頭。

九月十三日(木)
*ラムと野菜の炒め物、白米、冬瓜の味噌汁、トマトとパプリカと万願寺と胡瓜のサラダ、おからの炊いたん、金時、銀杏、ブルーベリーのケーキ。

九月十四日(金)
 チケットを貰ったので家族三人で、ドラリオンというものを見物に行く。すごいところはたくさんあるのだが、なんというか人間は同じ刺激では十分ぐらいしか持たないのだということがよくわかった。とくにサーカス好きでも筋肉好きでもない私としては、途中で眠くなってきてしまった。とりあえず休憩三十分を含む二時間三十分というのは長過ぎるのではなかろうか。もっとも、娘が途中で寝ていたのはそのせいではなくて、たぶん昼寝の時間になってしまったから。起きているときは、かなり喜んでいた。まあそれだけで目的は果たしたわけだ。
 終わってからATCの周辺をぶらぶら。
 それにしても、あのあたりの寂れようというか、大失敗な感じというのは相当なもので、できたときからこうなるであろうことはわかっていたものの、えらいことになってるなあ。
*飲茶のバイキング。

九月十五日(土)
*じゃがいもと玉葱と蒟蒻の煮物、ラタトウユ、玄米、かぼちゃと茄子の味噌汁(冷)、胡瓜と万願寺と金時と林檎のサラダ。


無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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