カメ天国通信


その174

【カメ人間日記】
(2008年2月後半)

二月十六日(土)
 例年どおりエンタテインメント講座で小説の書き方みたいなことをいいかげんに喋ってくる。
*餃子、チャーハン、他。

二月十七日(日)
 朝からビッグバンドの練習。ようやく曲の全貌がわかった。あとは練習するだけ。それにしても吹けないなあ。
*ブリと芋と蕪の煮物、玄米、蕪の葉と煮干のきんぴら。

二月十八日(月)
 『ハナシをノベル!!第11回』
 今回は、桂雀五郎さんの『手水回し』からスタート。最初に軽い古典を一席というのは、落語を聴く雰囲気を作るのにはなかなかいいと思う。
 いきなり新作は、演るほうも聴くほうもちょっと戸惑って、落ち着くまでにちょっと時間がかかってしまうので、マクラを長めにしなければならなくなったりして、それでまたダレかねない。
 新作の一席目は、井上雅彦さんの『いらちのお化け屋敷』。
 かなり東京落語の型を意識して書かれたものだったようで、それを八天さんが上方風に変えたらしいのだがどの程度いじったのか、詳しいことは不明。
 しかしまあ、やっぱりかなりギクシャクしている感じがした。くすぐりはいろいろ入っているのだが、それが噺を前に進めるということにあまりうまく繋がっていなくて、けっきょくどこに向かおうとしているのか、お客はわからないままになってしまう。  そのあたりのこともあって、いまいち、落語にはなっていないように思った。まったく落語というのは難しい。
 続いて、浅暮三文さんの『ぴゅうするる』。
 前半の繰り返しはアホらしくてよかったのだが、後半、理屈が勝ってからはちょっとしんどかった。やりたかった仕掛けはよくわかるのだが、わかりすぎてしまうのが欠点。
 最初のマクラ自体が、噺の仕掛けの一部なのだが、そのマクラを喋っている八天さんは、いつものマクラの時の口調とは違うので、これは台本として書かれているマクラなのだということが前もってわかってしまう。あそこがもっと自然にいけば、もっと変な効果が出ていたと思う。それと、東京弁と関西弁の同居は難しい。演じている落語家の地が関西弁であることはわかっているから、急に東京弁で喋りだすとそれだけで違和感があって、その世界に入り込めなくなってしまい、なんだか落語的なリアリティみたいなものが薄れてしまう。いやまったく、落語というのはじつに難しい。
 というわけで、落語というのは何なのかということを考えるのにはとてもいい会だったと思う。やってみないとわからないことは、やっぱり多い。

*打ち上げの場にあったもの。

二月十九日(火)
 夕方、四十分ほど走る。
*里芋とこんにゃくと蕪の煮物、玄米、野菜炒め、烏賊の塩辛、コーンクリームシチュー、林檎。

二月二十日(水)
 こないだ気がついたのだが、石破防衛相のマスコミに向けての喋り方が、スピリチュアルの江原なんとかいうおっさんの喋り方と、そっくりなのである。こんなに喋り方が似ているというのは、仕事内容も似ているのかもしれない。
*里芋とこんにゃくと蕪の煮物、玄米、豚汁、野菜炒め。

二月二十一日(木)
 夕方、五十分ほど走る。
*タイカレー、水菜と大根と金柑のサラダ、肉桂餅。

二月二十二日(金)
 夜、ビッグバンドのトランペット部の練習。
*クリームコロッケ、黒米入りご飯、コーンクリームシチュー、水菜と大根と金柑のサラダ。

二月二十三日(土)
 布施まで自転車を走らせて、マイミクでもある樫原監督の「ペルソナ」の舞台挨拶を見に行く。
 山崎真美はこれから売れるのだろうなあ。あれだけのアクションができる女優は、そうはいない。映画は、怪奇大作戦というかウルトラQというかセブンというか超人バロムワンというか、突っ込みどころ満載のストーリーで、夜中にテレビのチャンネルを回したらたまたまやっていて、なんやねんこれ、とか思いながらも結局最後まで観てしまいました、という感じの映画。実際、二人分の人格をひとつの脳に載せれば強くなるのか、とか、この悪の組織の構成員は二人だけであとは学生のアルバイトなのか、とか、なぜあの博士が死体を保存しているのか、とか、葬式はしなかったのだろうか、とか、人格をダウンロードして生き返るのか、とか、減点方式でいくと点数が無くなってしまうタイプの映画なのだが、まあそこ はB級SFアクションなのだし、あの踵落としはそれを帳消しにしてしまうほどの威力だし、というわけで、いろんな意味でなかなか楽しく観させてもらいました。予算や時間や全体の尺やら、いろんな制約があったことはもちろんわかっているが、映画を楽しんだ上で、あえて書かせていただくと、それでもやっぱり脚本の段階で、そのへんの突っ込みはある程度封じておく必要があったのではないかとは思う。とにかく、この映画が次に繋がってほしい。
*居酒屋にあったもの。

二月二十四日(日)
 朝からビッグバンドの練習。午後はだらだら。
*タイカレー、玄米、コーンクリームシチュー、水菜と大根のサラダ。

二月二十五日(月)
*サーモンのバター焼き、白米、コーンクリームシチュー、紫キャベツの酢漬け、烏賊の塩辛、バナナとココナツミルクと餅米のデザート。

二月二十六日(火)
 今年も合鴨の季節がきた。私のトランペットの先生であるトランペッターの唐口一之さんの知り合いがやっている合鴨農法でやっている合鴨を、この時期、いつも安く分けてもらっているのである。今年は五羽注文した。楽しみなことである。
*鴨の蜂蜜味噌漬焼き、水菜と菜の花と金柑のサラダ、鴨の油で炒めた蓮根、プチトマト、白米、蕪の葉のきんぴら、味噌汁、浅漬けキムチ。

二月二十七日(水)
 用事で田舎に帰る。
*寿司、他。

二月二十八日(木)
 夕方、大阪に帰ってくる。
*巻き寿司。

二月二十九日(金)
*鴨の蜂蜜味噌漬焼き、蕪と里芋の煮物、水菜と金柑とチーズのサラダ、鴨の油で炒めた蓮根とター菜、黒米入りご飯、味噌汁、蕪の葉のきんぴら。


無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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