カメ天国通信


その188

【カメ人間日記】
(2008年10月前半)

十月一日(水)
 遅ればせながら『崖の上のポニョ』を観にいく。さすがにもう空いている。
 最初から最後まですごいすごいと喜んでいたら終わってしまったという感じ。観ている間ずっと幸せだった。あんまりすごいと笑ってしまうのだなあ。
 海が出てくる夢というのは、やっぱり怖くて懐かしくて気持ちがいい。
*ラタトウユと手打ちタリアテッレ、冷奴、水菜とパプリカと万願寺とチーズのサラダ、サラミ、白米、フカヒレスープ。

十月二日(木)
*羊肉と野菜の煮物、クスクス、水菜と万願寺と玉葱のサラダ、フカヒレスープ。

十月三日(金)
*羊肉と野菜の煮物、クスクス、水菜と万願寺と玉葱と瓜のサラダ、チーズ、サラミ。

十月四日(土)
 午前中、娘の保育園の運動会。私は借り物競争に出場してレタスを求めて走り回る。
 午後はすっかり疲れてだらだら。
*ラタトウユ、白米、金平牛蒡、水菜と万願寺と玉葱とプチトマトと瓜のサラダ、チーズ、カボチャの味噌汁、バームクーヘン。

十月五日(日)
 朝から雨。午前中、子供と遊び、午後から三宮へ、筒井康隆朗読劇を観にいく。
 あの三階席まであるあの劇場の広大な空間を、何のセットもなし音楽もなし、声と仕草だけでで、三十分以上もたせてしまうというだけですごいのに、場内爆笑にまで持っていくのだから、とにかくその体力技術気力すべてにおいて、ひたすら脱帽なのである。何年か前に二度ほど観ているのだが、昨日のはその舞台よりもさらにこなれていて、ああこれはおもしろいところに連れて行ってくれるに違いない、という、いい古典落語を聴いているときのような安定感すらあった。
 いわゆる「朗読」というよりは、むしろ立ってやる新作落語とか講談に近いか。
 あの場所にはものすごく大きな鉱脈があると思う。もちろん、誰にでも掘れるようなやわな鉱脈ではないが。いやもうほんまに、刺激的ないい舞台でした。
*串かつとビール。

十月六日(月)
 書いたのをごちゃごちゃいじっているのと、これから書くことを考えつつの落書き。このところ、ずっとそれ。
*鱈子スパゲティ、万願寺とツルムラサキの大蒜炒め、玉葱とトマトと水菜とチーズのサラダ。

十月七日(火)
 娘が発熱。初めて保育園を休む。妻がイラストの締め切りなので、私が一日、娘が寝ている横でビデオを見たり本を読んだりして過ごす。
*お粥、ラタトウユ。

十月八日(水)
 娘は今日も熱。二日も続くのは初めてである。でも、夜にはもう元気になっていた。
*鴨ロースと玉葱の醤油漬け、白米、味噌汁。

十月九日(木)
 走ろうと思ったら雨だったり風邪をひいたりしてなんとなくしんどかったりして、なんだかずいぶんさぼってしまったが、朝、ひさしぶりに一時間ほど走る。
 夜、稲刈りのため田舎へ。
*鴨ロースと玉葱の醤油漬け、白米、きんぴら牛蒡、水菜とパプリカと玉葱のサラダ、ツルムラサキと万願寺の大蒜炒め、かぼちゃの味噌汁。

十月十日(金)
 田舎で稲刈り。
*塩鮭、白米、焼き豚、いちじく。

十月十一日(土)
 稲刈り。
*焼肉、レタス、水菜、白米。

十月十二日(日)
 稲刈り。午前中で無事に終了、夕方、大阪に帰ってくる。
*玄米、サラミ、野菜スープ。

十月十三日(月)
 だらだらする。
*ラーメン。

十月十四日(火)
 朝、五十分ほど走る。稲刈りで筋肉痛。
*おでん、玄米、かぼちゃの味噌汁。

十月十五日(水)
 思うところあって、しばらくは定期的に短編を書いていこうかと決めたのである。
 といっても、別にそれをどこに載せるとかどうするとかいうあてがあるわけでもないので、「まあこれから勝手に短編を送りつけるつもりなので、使えるのがあったら使ってください。使えんかったら放っといてください」という不幸のメールみたいなものを某SF マガジンのS澤さんにして、先月とりあえず二本送りつけたのである。そうしたら昨日の深夜、「急ぎのお願い」というメールがきて、明日ゲラのPDFをメールするので明後日の夕方までにそれで著者校をやって、イラストはその翌日の朝が締め切りなのですが、森 川さんはそれでいけるでしょうか。いけるか? ああ、いけるいける、という運びにな ったのであった。家にイラストレーターがいるというのはじつに便利だ。
 それにしても、原稿を落としたのはいったい誰だ?
*鴨ロースと玉葱の醤油漬け、玄米、茄子と万願寺のパプリカ炒め、味噌汁。



無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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