その194
【カメ人間日記】
(2009年1月前半)
一月一日(木)
例によって初詣は近所の神社。家族三人で行って、ふるまいの豚汁をいただいて帰ってくる。
*てんぷら蕎麦。
一月二日(金)
娘を連れて田舎へ帰る。お兄ちゃんお姉ちゃんにたっぷり遊んでもらって娘はご満悦。
*焼肉。
一月三日(土)
大阪に帰ってくる。
*伊勢海老の刺身、鯵の刺身、焼き伊勢海老、白米。
一月四日(日)
*鮭と葱の炊き込み御飯、鮭のバター焼き、白菜と里芋と砂肝の煮物。
一月五日(月)
*卵とブロッコリーと鮭の炒め物、白米、白菜と里芋と砂肝の煮物、蓮根のバター炒め、水菜とトマトとチーズのサラダ、味噌汁。
一月六日(火)
なんとなくその気にならなかった、とか、体調がいまいち、とか、寒い、とか、まあそんな理由でしばらく走っていなかったのだが、ちょっとこれはいかんだろうということでひさしぶりに五十分ほど走る。
*鮭と野菜の鍋、白米。
一月七日(水)
昼間、四十分ほど走る。
*パッタイ(タイの米麺)と野菜と砂肝の炒め物、お粥、、おからの炊いたん、林檎。
一月八日(木)
接骨院で定期メンテナンス。
*すき焼き、白米、おからの炊いたん。
一月九日(金)
*ビーフシチュー、白米、キャベツとバジルとチーズのサラダ。
一月十日(土)
*お好み焼き。
一月十一日(日)
妻の実家へ子供を連れていき、食って寝てだらだら過ごす。
*すき焼き、白米。
一月十二日(月)
帰ってくる。
*酢豚、水餃子、白米。
一月十三日(火)
繁盛亭へ月亭八天さんの『十三寄席出張版』を観にいく。
八天さんは『茶の湯』と『小倉船』。
どちらもいい出来だった。落語の世界にとっぷりと浸かって、お話をゆったり楽しめる感じ。こういう噺の雰囲気の作り方とかは、八天さんはさすがにうまい。
終わってから、例によって二階席の隅にいた田中啓文さんといっしょに飲みに行ったのだが、なんといっても話題になったのはこの日、月亭方正の名前で出ていた山崎邦正の演った「阿弥陀池」のことなのである。これがお客にすごくうけていて、実際におもしろかったのだ。
落語としてはめちゃくちゃで、しかしそれは落語家が試みるような、意識的に落語の約束事を壊してみせるおもしろさをねらったものなどではなく、上下とか声の使い分けとか、いろんなことが出来ていない故のめちゃくちゃであって、ようするに落研の新入生が生まれて初めてやったような落語なのである。
だから、あそこで生じたおもしろさは、あくまでも落語のくすぐりがそのまんま機能した結果としての素直なおもしろさなのだ。しかしテクニックなどろくにないのに、それがちゃんと客に伝わったというか、なまじテクニックのある者よりかえってネタのおもしろさがきちんと伝わっていたのだから、落語というのは奥が深い。
いやしかし考えてみれば、大学の落研のときに私はそれに似たことを何度か経験している。落研の新入生が初めて演る落語というのはたいがいおもしろくて、そして実際によくうけるのである。
たぶんそれは落語を演るということだけで本人はいっぱいいっぱいで、いらん思惑とか色気とか欲が入っていないゆえに、ネタのおもしろさがきちんと出るのだろうと思う。たぶん山崎邦正という人はすごく真面目で、今回はそれこそ必死でやった、その結果なのだろう。たとえばこれがアマチュアならここからいっぺんダメになる。いろんな欲やかんちがいでいろんなものがどんどんズレてくるのだが、まあアマチュアではないのだからそんなことにはならないか。一年後に同じことが出来ていれば、これはほんまに芸の力だろうが、今のところは、いわゆる「落語みたいな落語」をしなかった(できなかった)という
ことでたまたま、かえって落語の本質に近づくことができた、というようなことなのではなかろうか。しかしなんにしても、本職の落語家でない人間が落語をやってみて、それであれだけうけてしまうという単純な事実に、落語家はショックをうけるべきだと思う。
いやほんまに落語というのはおもしろい。
*居酒屋にあったもの。
一月十四日(水)
*鴨のロースの醤油漬け、鴨油で炒めた菜の花、大根と水菜とキャベツのサラダ、黒米入りご飯、味噌汁。
一月十五日(木)
*ビーフシチュー、大根と水菜とキャベツのサラダ、白米、味噌汁、漬物。
無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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