その198
【カメ人間日記】
(2009年3月前半)
三月一日(日)
*鴨のコンフィ、鴨油で炒めた菜の花と人参と里芋、大根と里芋の煮物、白米。
三月二日(月)
夕方、五十分ほど走る。このところ毎日のように鴨をいろんな食い方で食っていって、毎日うまい。ああ鴨はうまいなあ。
*鴨の炊き込み御飯、大根と里芋と鶏の煮物、大根の葉のきんぴら。
三月三日(火)
*鴨と卵入り韓国冷麺、大根と里芋と白菜の煮物、鴨油で炒めた菜の花。
三月四日(水)
*炒飯、大根と里芋と白菜の煮物、大根と水菜と金柑とチーズのサラダ、菜の花の味噌汁。
三月五日(木)
夕方、五十分ほど走る。
*ハンバーグ、鴨油で炒めた菜の花、白米、味噌汁、おからの炊いたん。
三月七日(金)
*鴨ロースの醤油漬け、白米、大根と水菜と金柑のサラダ、コーンスープ、おからの炊いたん。
三月七日(土)
*ハンバーグ、チンゲン菜の炒め物、ポテトフライ、黒米入りご飯、大根と水菜と金柑とチーズのサラダ、おからの炊いたん。
三月八日(日)
午前中、バンドの練習。
*手打ちタリアッテッレ・鮭と茸のクリームソース、大根と水菜と金柑とチーズのサラダ。
三月九日(月)
*鴨のローストと笹身と玉葱の醤油漬け、玄米、鴨の油で炒めた菜の花と紫芋、大根サラダ、コーンスープ。
三月十日(火)
家族三人でUSJへ行く。
前に行ったのは、プレオープンのときで、妻がジュラシックパークのレストランでアルバイトをしていたので、その特権でまだ公式オープン前に入ることができたのだ。『ウニバーサル・スタジオ』は、その一回だけの記憶と妻から聞いた話だけで書いたものだから、もしかしたらだいぶ嘘が入っているかもしれないなあと思っていたのだが、今回娘を連れて再び来てみて、記憶にはまったく間違いがなかったことに安心した。
あの小説のなかで唯一意識的についた嘘は、当時はまだエレクトリカルパレードみたいなものはなかったことで、でもやっぱり最後はあれがないと締まらないし、どうせそのうち真似してやるだろうと思ってそういうシーンを書いたのだったが、案の定USJでもパレードが始まって、これであの小説には一点の嘘もなくなったわけである。
かなりきちがいじみているともいえるパレードを見ながら、そんなことを思い、やっぱり現実はフィクションを模倣するのだ、などと考えながら帰宅してテレビをつけると、阪神優勝のときに道頓堀に沈んだまま行方不明だったカーネルサンダースが引き揚げられたというニュースをやっていた。
ああ、やっぱり私はウニバーサル・スタジオの中にいるのだね。
*モスバーガー、エビコロッケバーガー。
三月十一日(水)
『桂雀三郎30日連続落語会』に行く。
還暦記念ということで三十日連続、一日二席、毎回違うネタを続けて六十席かけるというまさに落語バカを通り越して、落語キチガイとしかいいようのない会である。
こんなとんでもないことが行われていることが世間にはほとんど知られていないというのは、今の落語ブームとかいうものが何の実体もない何よりの証拠。まったく大阪というのは、笑いの文化というものが欠片もないアカン土地やなあとつくづく思う。
会場がゆれるほどの大爆笑の「かぜうどん」にいきなり圧倒される。
こんな「かぜうどん」をやれる落語家が他にいるだろうか、と落語ファンとしての幸せを噛みしめるまもなく「淀五郎」だ。
「かぜうどん」で今日の師匠はなんだかすごく乗っているという感じがしていたのだが、この「淀五郎」は本当にすごかった。
あのクライマックス、ストップモーションの中での「でけたな」から、いきなり時間が動き出して「まちかねた」の絶頂まで突き抜けていく濃密な時間の中に、さらに爆笑をひとつ仕込んでみせる、などというのは落語でしかありえないし、そんな芸当をあそこまで完璧に、しかも余裕たっぷりにやってのける落語家を私はひとりしか知らない。
*手打ちタリアッテッレ・鮭と茸のクリームソース。
三月十二日(木)
午後、接骨院で定期メンテナンス。
*鴨のコンフィ、鴨油で炒めた野菜、玄米、コーンスープ。
三月十三日(金)
*そば飯、コーンスープ、おからの炊いたん。
三月十四日(土)
夜、バンドの練習。明日のライブの最終リハである。
*ホワイトカレー、味噌汁。
三月十五日(日)
バンドのライブ。いやしかし、思っていることの半分もできないなあ。本番が始まっていきなり唇がバテている。もうちょっとなんとかならんものか。でも、去年に比べればまだマシか。ところどころで演奏を楽しむことはできた。去年の今頃は、ほんまに楽器持って立ってるだけやったからなあ。それにしても、トランペットというのは難しいです。
*うちあげの場にあったもの。
無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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