カメ天国通信


その32

【カメ人間日記】
(2000年12月)

十二月一日(金)
 民族学博物館でアルバイト。
*秋刀魚飯。葱焼き。豚汁。冷や奴。ブロッコリーと人参とキウイのサラダ。洋ナシのタルト。

十二月二日(土)
 近所のYWCAでのバザーに行く。大したものはなく古本を何冊か買っただけだが、この帰り道、とんでもないものを目にする。書きたいところだが、これは即戦力のネタなのでここには書かない。いや、びっくりしたなあ、もう。
 宇宙作家クラブの例会及び忘年会。
 いやもういよいよ2001年ですなあ、車は空を飛んでいるし、新婚旅行は月だし、服はスプレー飯はチューブ、頭は全員つるつるで、いや来月からいろいろと大変ですなあ、といった宇宙作家にふさわしいハードな宇宙SF情報交換にいそしむ。
*忘年会にて居酒屋メニュー。帰宅して、洋ナシのタルト。

十二月三日(日)
 朝から劇団の用事で天王寺方面。昼に川原へ出かけ、例のバトミントンと卓球のラケットを混ぜたようなものを片手にもってゴム製のウニのようなものを交互に打ち合うという遊びを妻と行う。こんなことをいちいち書くのは面倒なので今後これをウニケットと名付けることにする。一度しか言わないからよく憶えておくように。
*ラーメン。
 夜、東三国のキースという店で唐口さん(Tp)と北岡さん(Ds)の出演するライブ。民博のアルバイト仲間も何人かいて、夜中まで飲んで終電に乗り遅れ、走って帰る。

十二月四日(月)
 商店街で蟹汁をただで配っているというので夫婦揃ってさっそく飲みに行き、そのまま天五市場で買い物。昼から川原でウニケット。その帰りに、ついに新しいビデオを買うばかりか、一緒にバリカンも買ってしまうという、大盤振る舞い。
 遅くとも今日には着いているはずの『かめくん』のゲラがまだ来ない。どこをうろうろしているのか。T書店のMさんにその旨メール。
*セロリと蟹カマボコのサラダ。千切りキャベツ。人参とキウイとレタスのサラダ。きしめん。

十二月五日(火)
 民博でアルバイト。
 おかしいなあ、『かめくん』のゲラがまだ来ないぞ。どうなっているのだ。陰謀か、はたまた妨害工作か。
*茄子カレー。セロリと蟹カマボコのサラダ。キャベツの千切り。セロリの葉炒め。ヨーグルト。ブルーベリー。洋ナシ。

十二月六日(水)
 民博でアルバイト。
 本日でオセアニア作業はひとまず終了。続きは二月のメンテナンスで。
 夜、京阪神少年少女楽団の練習。
 『かめくん』のゲラ、まだ届かない。

十二月七日(木)
 牛丼店でアルバイト。
 夕方帰ってくるとようやく『かめくん』のゲラが届いていた。どうやらMさんが住所を間違えていたらしい。いったい今までどこをうろうろしていたのやら。まあそれもまた『かめくん』らしいのだが。
*カレー、ヨーグルト、千切りキャベツ、カニカマボコとセロリのサラダ。チコリ。ブルーチーズ。

十二月八日(金)
 『かめくん』のゲラ校正。
 岡町へライブを見に行く。
 ミッキー・ローカー(Ds)、唐口一之(Tp)、宮哲之(Ts)、竹下清志(P)、西村満(B)。
 うむむ、唐口さんのトランペットは冴えまくっておりましたなあ。
 堀晃さん、田中啓文さんと現地で合流。飲みながらいろいろと話す。
*居酒屋・豆狸にて、豚キムチ、茄子、揚げシューマイ、その他。

十二月九日(土)
 『かめくん』のゲラ校正、及び「あとがき」を書く。
*カレー。ヨーグルト。カニカマボコとセロリのサラダ。千切りキャベツ。

十二月十日(日)
 『かめくん』のゲラ校正終わり。
*鉄板焼き。

十二月十一日(月)
 『かめくん』のゲラ送り返し、あとはだらだら過ごす。
*カレー。リンゴとチーズとカニカマボコのサラダ。チーズカスタード。

十二月十二日(火)
 牛丼店でアルバイト。
*明太子ペンネ。リンゴ。チーズカスタード。

十二月十三日(水)
 あんまり憶えてない。
 夜は、京阪神少年少女楽団の練習。
*パエリア。リンゴ。蜜柑。柿。チーズカスタード。

十二月十四日(木)
 朝、劇団の黒沢タイルからなんとも情けない声で電話がかかってくる。「すんませえん、今日バイトなんですけど、風邪ひいてしまって、北野さん行ってもらえませんかあ」というわけで、十一時から二時半まで牛丼接客業。
*パエリア。ベーコンとほうれん草のサラダ。

十二月十五日(金)
 『牛丼DNA』あいかわらず難航。
 午後、妻と共に図書館へ行きそのまま河川敷へ。やっぱり河川敷はいい。
 ウニケットをしたりラッパを吹いたり。
 喜ぶべきことに、本日、ウニケットの公式ルールが確立されたのであった。
 夜、京阪神少年少女楽団の練習。
*タイカレー。ベーコンとほうれん草のサラダ。にゅうめん。スイートポテト。

十二月十六日(土)
 吹田で少年少女楽団演奏。子供会のクリスマス会だそうである。演奏の方はといえば、うーん、まあ本番で六分出来ればまあまあ、といったところでしょうか。それにしてもすぐに唇がへたってしまうのはいったいどうすればいいのでしょうか。
*鳥唐揚げ。サニーレタス。豚汁。フルーツポンチ。

十二月十七日(日)  朝から劇団の稽古場大掃除。
 そのあと忘年会。
*忘年会の鍋、その他。

十二月十八日(月)
 午前中だらだら。午後から発起塾の京都校の稽古を見に行く。いやしかし毎回思うことだが、世の中にはいろんなヒトがいるものだなあ。
*弁当。

十二月十九日(火)
 牛丼屋にてアルバイト。
*タイカレー。ベーコンサラダ。

十二月二十日(水)
 憶えてない。
*秋刀魚飯。ポテトサラダ。蜆の味噌汁。

十二月二十一日(木)
 憶えてない。たぶんだらだら過ごしたのだろうなあ。
*穴子丼。ミネストローネ。モヤシとベーコンの炒め物。ポテトサラダ。

十二月二十二日(金)
 引っ越しの手伝い。まあなんというか、いろいろあるのだなあ。
 夜、アルバイト仲間でもあるトランペッターの山本君のライブを聴きに。トランペットとチューバの二人だけの凸(でこ)というユニット。おもしろかった。
*キノコスパゲティ。トマトとブロッコリーのサラダ。柿。

十二月二十三日(土)
 牛丼DNAをいじる。難しいなあ。いったいどうしたらいいのだ。わからん。
*ベーコンとブロッコリーのリゾット。トマトサラダ。チョコタルト。あんころ餅。

十二月二十四日(日)
 クリスマスイブであるが特に変わったことはせず。
 この間から妻は郵便局に年賀状の区分けアルバイトに行っている。終わりの時間に郵便局前で待ち合わせて、そのまま自転車で川の方まで行って長い木の橋を渡り東淀川図書館へ。このあたりもなかなかいいなあ。暖かくなったら散歩するのによさそうである。
*穴子丼。モヤシベーコン炒め。チョコタルト。

十二月二十五日(月)
 だいたい同じ。それにしても進まんなあ。
*エリンギイとブロッコリーとベーコンのリゾット。柿。バナナ。

十二月二十六日(火)
 牛丼屋でアルバイト。
 夜、『バトルロワイヤル』観に行く。  最初の五分がいいので期待するが、あとになればなるほど面白くなくなってそのまま終わってしまった。それにしても、もっともらしいことを言ってハイ終わり、というのはあんまりだなあ。
*穴子丼。味噌汁。チョコタルト

十二月二十七日(水)
 とくになにもせず。
*白米。鶏肉とウインナーとモヤシ炒め。味噌汁。

十二月二十八日(木)
 牛丼屋でアルバイト。
 いや、それにしてもいろんな客がいるものだなあ。面白怖ろしいことである。毎日いろんな事件が起こるわけだ。
 夜、民博のアルバイトの打ち上げで十三の寿司屋へ。
*鍋と寿司。

十二月二十九日(金)
 牛丼DNAをちょこっといじって、あとはいろいろとネタをこねくり回す。
*玄米。ウインナーとキノコとベーコンとほうれん草炒め。刺身コンニャク。

十二月三十日(土)
 e-novelsの田中啓文特集のための演奏を録音するというのでトランペットを持って谷九のスタジオへ。なんでもインターネットを使って田中啓文の音楽を世界に向けて発信するためだそうである。
 田中哲弥さんもトランペットを持ってきていた。渡された紙に歌詞が書いてあったのだが、地獄だとか三途の川だとか血だとかゲロだとかヤゴゲルゲだとかそんなのばかりで、まあ予想していたことではあるのだが、まあそんなふうにごちゃごちゃやっているところに牧野修さんがリポビタンを抱えて現れ、さらにごちゃごちゃがちゃがちゃやって終わってそのままスタジオの一室でビールを飲んでぐだぐだしゃべって帰ってきた。それにしてもいったいあの録音のどの部分をどの世界に向けて発信するというのか。

十二月三十一日(日)
 二十世紀最後の日であるが、これといって何をするわけでもなく、小説をいじったり市場に行ったり。
 年越しソーキソバを食べてから初詣。ついでに梅田のあたりをぶらついたが、とくに馬鹿騒ぎが起きているわけでもなく例年と変わりなし、というか例年より地味だなあ。
*ソーキソバ。チーズケーキ。



無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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