カメ天国通信


その34

【カメ人間日記】
(2001年2月前半)


二月一日(木)
 民族学博物館でアルバイト。
 前にも書いたと思うが、このアルバイトのメンバーはほとんどがミュージシャンである。名前で呼ぶより楽器で呼ぶ方がわかりやすいくらいだ。
 まあ同じ楽器が何人かいるが、それでも作業チーム分けするのに、ホーンセクションとリズムセクション、とかそういうのは出来そうである。今回はベースとフルートが新参加だそうで、音楽業界もあいかあわらずというか益々というか、不況なのだろう。
*ビーフシチュー。プチトマトのサラダ。

二月二日(金)
 朝からちょっと書いて、まああいかわらずのだらだらした一日。
*むかご御飯。たまひもと野菜炒め。トムヤムクン。たまひもとコンニャクの甘煮。プチトマトとチーズのサラダ。

二月三日(土)
 e-novelsに連載しているエッセイをちょっと書く。あとはこれといったことはしていない。
*むかご御飯。ハムと野菜炒め。トムヤムクン。子持ちシシャモ。

二月四日(日)
 朝から天王寺方面で劇団の用事。昼から東淀川図書館へ。
*スパゲティ・ボンゴレ。苺のショートケーキ。

二月五日(月)
 民博でアルバイト。今日は南アジアとアイヌのあたりを点検しました。
*むかご御飯。はんぺんのバター焼き。角煮。春雨サラダ。

二月六日(火)
 『SFJapan』に載る対談のゲラが届く。 けっこうしゃべってるなあ。なんとまあ、本当に書き上がるかどうかさっぱりわからない『牛丼DNA』のことまでしゃべっているぞ。こいつはいったい誰だ。たぶん別人格です、私には関係ない。
*カレイと鶏肉のチゲ鍋。春雨サラダ。

二月七日(水)
 昼間はだらだらして夕方から芝居の稽古。子供向けの一時間ほどの芝居なのだが、そのなかで簡単な手品みたいなこととか、傘を投げてくるっと回してそれをうけとめたりとか、そういうことをやらねばならない。簡単な、とは言ってもなかなかうまくいかない。一発勝負だからなあ。不安である。
*カレイと鶏肉のチゲ鍋。

二月八日(木)
 京都で舞台稽古。
 手品、うまくいかないなあ。
*弁当。

二月九日(金)
 天王寺で特許情報センターで二十一世紀の科学技術についてしゃべる。何をしゃべったのかは憶えていない。まあかなりいいかげんなことをしゃべったのだろうなあ。
 夜、『らくがき』の稽古。
*チゲ鍋。春雨サラダ。
二月十日(土)
 あんまり憶えてないが、本でも読んでいたのだろう。
*タンドリーチキン。

二月十一日(日)
 『らくがき』の本番。
 手品も傘回しもうまくいき、無事終了。やれやれ。
 そのまま打ち上げに行って、最終で大阪帰ってきた。次は四月に東京で。
*弁当。

二月十二日(月)
 大阪市立科学館へ宇宙開発のパネルディスカッションを観に行く。パネリストは皆宇宙おたくとでも言うべき人ばかりで、おもしろかった。でも、ちょっと長すぎたかな。次はテーマでもうすこし絞り込んでください。終わってから野尻泡介さん、小林泰三さん、林譲治さんと喫茶店へ。小林さんが当然のようにチョコレートパフェを頼むので、全員それにならう。
 全員でチョコレートパフェをつつきながら、「ああ、そうそう、『オードリー』って全然おもしろなりませんなあ」とか「こんなんやったら、まだ『あすか』のほうがおもしろかったですわ」「菓子勝負とかして笑わしてくれましたしねえ」などといった、まさに宇宙作家クラブ構成員にふさわしいハードな宇宙話を繰り広げたのであった。
*チキンカレー。マンゴープリン。パンナコッタ。バナナケーキ。

二月十三日(火)
 民博でアルバイト。西アジアとかあの辺をうろうろする。
*水炊き。

二月十四日(水)
 民博でアルバイト。オセアニアとかあの辺でテグスとかゴムを持ってごそごそする。
 夜、難波トリイホールの雀三郎みなみ亭へ。 『八五郎坊主』『植木屋娘』『夢の皮財布』の三題。いやあ、ええもん見してもらいました。
 終演後、雀三郎師匠より「まだ途中やけど、かめくん、おもろいわ。どんなサゲか楽しみにしてんねん」というありがたいお言葉をいただく。
 インターネット上にも『かめくんリンク』とでも呼ぶべきものが発生しているみたいで、ありがたやありがたや。
*居酒屋メニュー。

二月十五日(木)
 ちょっと書いてだらだらして、ちょっと書いてラッパを吹いて、またちょっと書いて、とまあそんな一日。
*秋刀魚飯。春雨サラダ。チョコバナナケーキ。




無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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