カメ天国通信


その38

【カメ人間日記】
(2001年5月)

五月一日(火)
 昼間、だらだら。夜、劇団の稽古。
*白米、味噌汁、いかなご、紫蘇、ほうれん草バター炒め、ひややっこ。

五月二日(水)
 牛丼DNAを中断したままで今書いている小説があって、それにかかりきり。といっても一日五枚くらいしか進まないのだが。
 夜、京阪神少年少女楽団の練習。
*釜揚げうどん

五月三日(木)
 だらだらしていた。一日五枚はなんとか守っている。

五月四日(金)
 昨日と同じ。
 探偵ナイトスクープで、音声入力のワープロに横山ホットブラザーズのギャグであるノコギリの「おーまーえーはあほーか」が認識できるかどうか、という実験をやっていたのだが、なんとこのワープロはその音を「米陸軍」と変換したのである。それにしても「米陸軍」とはなあ。この方法を使えば、ノイズからでも情報が取り出せるのではあるまいか。堀晃さんの「地球環」みたいに。
*焼肉、野菜、レモンパイ。

五月五日(土)
 HEPホールへ、『BP ZOOM』という二人組みのパフォーマンスを観に行く。
 パントマイムが中心なのだが、よく出来ていた。最初から最後までまったくダレさせない。ダレそうなところで音楽ギャグが入ったりして、客を疲れさせない。横山ホットブラザースそっくりのギャグがあったりして、ようするにベタなのだが、とにかく完成度が高い。いや、おもしろかった。
*お好み焼き、レモンパイ。

五月六日(日)
 夕方、某東京大学の文芸サークルだったか、なんかそういうところのチャットインタビューに答える。チャットというのは初めてで、最初はぎくしゃくしていたが、慣れるとなかなかおもしろい。疲れるけど。
*紫蘇ジャコご飯、レモンパイ。

五月七日(月)
 いつもとだいたい同じ。
*明太子スパゲティ、サラダ。

五月八日(火)
 落語家の桂春菜さんと会う。
 なんでも弁天座という上方古典芸能のユニットがあって、その弁天座でラジオドラマをやろうとしているのだが、その台本を書いてもらえないかいう相談。引き受ける。
 これ、牧野修さんが持ってきた話なのだが、なぜ牧野さんが持ってきたのかというのがいまいちよくわからない。おまけに牧野さんは書かないのである。
 夜は劇団の稽古。
*弁当。

五月九日(水)
 昼間は小説を書いたりだらだらしたり。夜は、京阪神少年少女楽団の練習。近頃はせっかくスタジオでやっているのでギターも持っていくようにしている。長いことアンプに繋いで弾いていなかった。大きい音でディストーションなんかかけて、ぎょわああああん、とか、がああああああ、とか鳴らすとやっぱり気持ちがいい。というわけで今日も、自転車の前カゴにトランペットを入れ背中にギターを背負うという、キカイダーとキカイダー01を足して自転車で割ったような格好である。
 それにしてもトランペットを吹きながら出てくるヒーローというのもすごい。おまけにロボットのくせにどっちも電気楽器ではないというのが不思議だ。トランペットは仕方がないとしても、キカイダーはフォークギターでなくエレキギターの方がいいのではないか。そんなことに貴重な電力を使ってられないのだろうか。01なんか太陽電池だからなあ。君は電卓か。
*かずら蕎麦。

五月十日(木)
 昼間、塩化ビニールのパイプで飛行機の胴体の枠組みを作ってみる。けっこういい感じ。 その合間に小説。
 夜、劇団の稽古。
*かずら蕎麦、サラダ。

五月十一日(金)
 ラッパを吹いたりその合間に小説を書いたりする。
*菜の花とサーモンのスパゲティ。サラダ。

五月十二日(土)
 昼間、稽古場で飛行機の垂直尾翼を作る。夜、稽古。
*白米、ホワイトシチュー、うまい菜とうすあげの煮ひたし、サラダ、チーズケーキ。

五月十三日(日)
 取り壊されるアパートに入って、いろいろと物色する。次の芝居に使えそうなものをいろいろ持ちかえる。
*白米、明太子、味噌汁、サラダ、ケーキ。

五月十四日(月)
 真面目に小説を書く。
*スパゲティ・ボンゴレ、サラダ、ケーキ、カステラ。

五月十五日(火)
 天王寺で弁天座の人たちと会っていろいろと話す。田中啓文さんも来ていた。牧野さんから話が来たらしい。しかし、やっぱり牧野さんは書かないらしいのである。まあだいたいこんなのを考えてるんですが、と今さっき電車のなかで思いついたことをいいかげんにしゃべってなんとかごまかす。
*イエローカレー、サラダ、ケーキ。

五月十六日(水)
 『牛丼DNA』を座礁させたまま何をしているのかといえば、じつは『ザリガニマン』という小説を書いているのである。百二十枚は超えたのだがいっこうにまとまらず、なんだかものすごくでたらめである。おまけに二百枚で終わる予定なのだがいったいどうなるのかはたして終われるのか。
 夜は京阪神少年少女楽団の練習。
*イエローカレー、ヨーグルト、トマトとモツアレラチーズのサラダ、チーズケーキ、カステラ。

五月十七日(木)
 近鉄小劇場でチラシの挟み込み2500部。 夜、劇団の稽古。
*イエローカレー、サラダ、夏みかん、西瓜。

五月十八日(金)
 森之宮のプラネットへチラシの挟み込みに行くが、時間が間違っていて三時間ほど空いてしまう。その間にロビーみたいなところで『ザリガニマン』を書く。
*玄米お茶漬け、ほうれん草とうすあげの煮ひたし、トムヤムスープ、さつまあげ、トマトとモツァレラチーズのサラダ。チョコタルト、西瓜。

五月十九日(土)
 HEPホールで川上弘美さんの講演があるので見に行く。堀晃さんとアサヒネットでの知り合い何人かが来ていた。
 小説の展開に詰まったときにやっているあることを川上さんもやっているということでちょっと驚く。
「なにかひとつ単語を言って」というやつなのだが。川上さんは友達に電話で、私は妻を相手にやっているのである。
 夜は劇団の稽古。来月は同じHEPホールで我々が講演、ではなかった公演をやるのである。
 夜、シナリオ学校でだらだらと喋る。終わってから中華料理屋で飲む。
*唐揚げ、ヤキソバ、他、中華屋メニュー。

五月二十日(日)
 e-nobelsで連載しているエッセイを書いたり、ちょっと小説を書いたり、弁天座でやるラジオドラマをちょっと考えたり。
 夜、東三国のキースという店で民博アルバイト仲間の引場さんのライブがあるので行く。 前にも書いた通り民博アルバイトはほとんどがミュージシャンであり、引場さんはボーカリストなのであった。なかなかよろしかった。
*白米、トムヤムスープ、さつまあげ、ニラ玉、サラダ、トマトとモツァレラチーズのサラダ。

五月二十一日(月)
 谷九のSUBへ行く。今日は唐口さんが出演の日である。しばらくなんだかんだで中断していたレッスンを再開していただくことにする。
*ラーメン。

五月二十二日(火)
 **書房の*氏と喫茶店で打ち合わせ。だいぶ前にあずけていた長編の原稿がようやくなんとかなりそうだ。いや、よかったよかった。*氏を大阪のジュンク堂まで案内し、そのまま「手回し計算機愛好家」の集まりとビアホールで合流する。このあたりのことはたぶん堀晃さんの日記にあると思います。
*ビアホールメニュー。

五月二十三日(水)
 夜、京阪神少年少女楽団の練習。
*イエローカレー、トマトとモツァレラチーズのサラダ。

五月二十四日(木)
 よく憶えていないが、夜は劇団の稽古。
*イエローカレー、トマトとモツァレラチーズのサラダ、イチゴショート。

五月二十五日(金)
 ちょっと書いては休み、またちょっと書いては休む。
*サーモンステーキ、トムヤムスープ、白米、イチゴショート。

五月二十六日(土)
 よく憶えていないからたぶん小説を書いていたのだろう。
 夜は劇団の稽古。
*イエローカレー、トマトとモツァレラチーズのサラダ、イチゴショート。

五月二十七日(日)
 なんにもしなかった。
*トムヤムスープ、バゲット、テリーヌ。

五月二十八日(月)
 劇団の稽古場で唐口さんよりトランペットのレッスンを受ける。うーむ、もっと練習せねばいかんなあ。
 そのまま稽古場で飛行機を作る。今度の芝居で出てくる飛行機である。もう一ヶ月もないのである。
*さば味噌煮、ほうれん草とうすあげの煮ひたし、サラダ。

五月二十九日(火)
 昼間、ちょっと書いて、稽古場に飛行機を作りに行き、夜は稽古。
*さばラーメン。

五月三十日(水)
 昼間、だらだら。夜は京阪神少年少女楽団の練習。
*秋刀魚ご飯、味噌汁、サラダ。

五月三十一日(木)
 憶えてない。夜は劇団の稽古。
*カップラーメン。



無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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