カメ天国通信


その47

【カメ人間日記】
(2002年2月)

二月一日(金)
 接骨院。そのあと日本橋をぶらぶら。チョコエッグとかあのあたりのオモチャを置いている店を眺める。うーん、水クラゲは意外と安いのだなあ。そのまま難波まで歩いて、サイレントブラスというトランペット用品まで買ってしまう。ようするにトランペットのミュートなのだが、マイクで音を拾ってイヤフォンで聴きながら吹けるのだ。これがあれば室内でも練習できるのである。科学の勝利である。
*豚角煮、白米、大根サラダ、キムチ、味噌汁、ザクロ。

二月二日(土)
 まあいろいろごちゃごちゃといじる。
*大根と里芋の煮物、白米、野菜炒め、キムチ、大根サラダ、カッテージチーズのサラダ。

二月三日(日)
*キムチチャーハン、大根サラダ、大根と里芋の煮物。

二月四日(月)
 桂雀三郎師匠より電話。サンケイホールの独演会プログラムに文章を、という依頼。嬉しいなあ。
 前にも書いたし何度でも書くが、落研のとき雀三郎師匠に落語の稽古をつけてもらったことがある、というのは私の生涯の自慢なのである。
*焼き餃子、トムヤムスープ、笹身と大根のサラダ、パイナップルプリン、チーズケーキ。

二月五日(火)
 雨のなか『エネミーライン』の試写会に出かける。空母とか戦闘機とか戦車とか、いろいろもりだくさんなのであった。ミサイルの追いかけられるところはとにかくすごいのである。
*焼き餃子のチシャ挟み、笹身と大根のサラダ、トムヤムスープ、プリン。

二月六日(水)
 民俗学博物館でアルバイト。例によって展示品の点検である。
*キムチチャーハン、トムヤムスープ、笹身と大根のサラダ。

二月七日(木)
 接骨院へ。帰りに四天王寺で亀を眺めたりいろいろ。いろんな亀がいる。
*鳥唐揚げ、白米、大根の煮物、笹身と大根のサラダ。

二月八日(金)
 民博でアルバイト。中国のあたりをうろうろする。
*ラーメン、チーズケーキ。

二月九日(土)
 書いたり消したり切ったり貼ったり。
*キムチチゲ、ザクロ。

二月十日(日)
 だいぶ前から書いているショートショートの塊みたいなものに手を入れる。例によってわけのわからん小説である。
*おじや、サラダ、イチゴショートケーキ。

二月十一日(月)
 昼間だらだら書いたり消したりして、夜は唐口さんのライブを観に新大阪へ自転車で行く。
*ラーメン、チョコバナナケーキ。

二月十二日(火)
 民博でアルバイト。モンゴルとかウズベキスタンとかをうろうろしました。パオのなかにも入りました。変な虫もいました。
 夜は稽古場で楽器の練習。
*角煮、白米、大根サラダ、チョコバナナケーキ。

二月十三日(水)
 憶えてない。夜は京阪神少年少女楽団の練習。
*明太子スパゲティ、大根サラダ。

二月十四日(木)
 接骨院へ。ついでに亀も見る。
*ラーメン、笹身と大根のサラダ、角煮、チョコバナナケーキ。

二月十五日(金)
 民博でアルバイト。今日は日本近海をうろついた。
*マカロニグラタン、大根サラダ。

二月十六日(土)
 民博のアルバイト仲間の結婚式で三宮に行く。ついでに久しぶりに三宮を歩く。会社の帰りに寄って小説を書いていた喫茶店(といっても別の店になっていたのだが)とか図書館とか映画館とか。地震でなくなったところもたくさんあったが、思っていた以上に残っている。『昔、火星のあった場所』の舞台はほとんどこのあたり。地下街とかはだいぶ無くなってしまったけど。
*結婚式ニ次回メニュー。

二月十七日(日)
 憶えてない。たぶん小説の直し。
*キムチチャーハン、トムヤムクン。

二月十八日(月)
*牛スジのカレー

二月十九日(火)
 民博でアルバイト。
*だし巻き、玄米、干しハタハタ、ネギ焼き、大根サラダ。

二月二十日(水)
 ショートショートの集まりというか中篇と言うかそんなへんなものをいじり続ける。自分ではけっこうおもしろいと思うのだが、これはかなり変である。今まで書いた中でもいちばん変な小説かもしれない。
*カレー、キャベツ千切り、チーズケーキ。

二月二十一日(木)
 民博でアルバイト。そのあとそのまま飲み会。みんなよく飲むなあ。
*ビアホールメニュー。

二月二十二日(金)
 接骨院へ。ついでに亀を眺める。暖かくなったからたくさんいるなあ。亀はおもしろい。
*カレー、サラダ。

二月二十三日(土)
 小説の直しを続ける。
 稽古場でちょっと用事をすましてから、某シナリオ学校の小林泰三さんの講義を聞きにいったのだが、行ったらもう終わっていて、来ていた田中哲弥さんとそのまま中華屋へ行って飲んでぐだぐだ喋る。
*中華屋メニュー。

二月二十四日(日)
 ちょっと奈良に行っていろいろして帰って来て、あとはだらだら。
*キムチチゲ、シュークリーム。

二月二十五日(月)
 昼間は小説の直し。とりあえず全部直し終えたのでT書店へファイルをメール。夜は、桂雀三郎みなみ亭。「悋気の独楽」は雀三郎師匠の考案した新しいサゲになっていた。これまでのものよりずっといい。打ち上げで飲んでいるときに、今度ハヤカワから出す長編『どーなつ』のなかに出てくる落語ネタのことで、ちょっと確認しなければならないと思っていたことがきっちり確認できてよかった。 ひと安心。
*ビヤホールメニュー、チョコケーキ。

二月二十六日(火)
 民博でアルバイト。テグスを結んだりゴムを挟んだり。
*皿ウドン。

二月二十七日(水)
 明日から東京なのでいろいろと準備。妻がプリントごっこで作ってくれた名刺を乾かしたりとか。なかなかいい名刺が完成。
*角煮、ゆで卵、里芋煮物、白米、豚汁、千切りキャベツ。

二月二十八日(木)
 妻とともに東京へと向かうのだが、東京へ行く前に鎌倉によって、いきなりJRの罠にはまってえらいことになりそうなところをあやうく切りぬけ、観音モナカを買ったり、八方睨みの亀を探したり、様々なミッションを繰り広げ、仕上げは歌舞伎町のラブホテルというより連れ込み宿という名前がふさわしいようなところに泊まる。二人で五千五百円だが、ホテルなんぞ比べものにならないくらい広い。風呂とトイレと洗面所を別にして十二畳以上ある。狭苦しいビジネスホテルに何万も払って泊まる気にはとてもなれん。日本の旅行は古いラブホテルに限るなあ。
*キス天丼。




無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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