カメ天国通信


その52

【カメ人間日記】
(2002年7月)

七月一日(月)
*お好み焼き、回転焼き。

七月二日(火)
 非常に緊張する解説を書いたり、ちょっと小説を書いたり。
*お好み焼き。

七月二日(水)
 同じ。
*ざるそば。

七月四日(木)
 接骨院に行く。亀も見る。
*ざるそば、素麺、スモモ。

七月五日(金)
 亀がまた卵を産んだ。四個。一週間ほど前から産気づいているような様子をみせていたのだが、このあいだ産んだばかりなのでどうなのかなあと思っていた。これで今年は十二個である。
*鉄板焼き、白米、チーズカスタード、小夏、葡萄。

七月六日(土)
*鉄板焼き、白米、サラダ、チーズカスタード。

七月七日(日)
 天王寺方面に用事。
*明太子スパゲティ、サラダ。

七月八日(月)
 なんと亀がプラスチックの池のメダカを全部食ってしまう。タニシも食ってしまっている。なんということだ。亀の能力をみくびってはいけない。
*茄子のスパゲティ、サラダ。

七月九日(火)
 『マジェスティック』を観る。なかなかわくわくする映画らしい映画だった。最後のあれはやっぱり主人公の妄想だと考えるべきなのだろうな。
*茄子のマリネ、サラダ、白米。

七月十日(水)
 別の瓶に移していたメダカの卵がかえる。これがベランダの池で亀に食われたメダカたちの子供である。全滅したと思いきや、こういう形で残っていたのだ。生き物というのは不思議である。身体は透明で目だけが黒い。
 まだ全部は孵っていない。現在は三匹。
 夜は京阪神少年少女楽団の練習。
*ざるそば、素麺、サラダ。

七月十一日(木)
 接骨院へ。四天王寺で亀を見てから帰ってくる。メダカは五匹。
*揚げ春巻、白米、サラダ。

七月十二日(金)
 メダカは八匹。
 『スターウォーズ・エピソード1』をテレビでやっていたので観たのだが、なんだあれは。あまりにつまらなくてびっくりした。最初の『スターウォーズ』に高校生だった私は熱狂したのだが、もしかして今観たらつまらない映画だろうか。そんなことはないと思いたいのだが。
*皿うどん、サラダ、野菜炒め、リンゴ。

七月十三日(土)
 新大阪からバスで島根へ行く。
 SF大会である。ずっと飲んでいた。
*宴会メニュー。

七月十四日(日)
 昼前にバスで島根を出る。
 ずっと寝ていた。
 帰って来ると孵化したメダカはもう十匹以上になっている。
*カレー、サラダ、チーズカスタード。

七月十五日(月)
 劇団の稽古場で唐口さんからトランペットのレッスンを受ける。「AS TIME GOES BY 」の続きである。
 ベランダで寝ていた亀が近所のお祭りの太鼓の音に反応してあわてて洗濯機の下に逃げ込むところを見る。妻の話によると昨日もそうだったらしい。消える魔球は水に弱く、亀は太鼓に弱い。
 夜、上本町で人に会う。実現すればおもしろいと思うが、まあ映画というのはそう簡単にはいかないからなあ。
*ラーメン。

七月十六日(火)
 なんとなく書いていたのがどうにか形になってきているような気がするのだが、まあまだどうなるかはわからない。とりあえず一日三枚というところ。
*釜揚げうどん、サラダ、チーズカスタード。

七月十七日(水)
 旅行に備えて亀を妻の実家へと自転車で輸送する。
 ベランダで亀の生活環境を整えてから、商店街の歯医者へ。定期点検である。二人とも異常なし。
 夜は京阪神少年少女楽団の練習。
*ジェノベーゼ、ガーリックトースト、サラダ、小夏。

七月十八日(木)
 朝、ちょっと書いて、昼から接骨院へ。途中、四天王寺の亀の池で怖いものと不思議なものを見る。そのうち小説に書くかもしれないので、何を見たかここには書かない。
*鉄板焼き、もち米、チーズカスタード。

七月十九日(金)
*鉄板焼き、もち米、小夏。

七月二十日(土)
 朝から東京へ。池袋のジュンク堂へ行ってトークライブとかいうものを小林泰三さんと行うのである。いったいどんなものだろうと思っていたのだがトークライブとは名ばかりの雑談で、こんなことでいいのだろうかと途中で何度も思ったのだがどうにもならない。小林さんが悪いのだ。そうでしょ。
 そのあとで小林泰三ファンの集いにのこのこついていったのだが、小林泰三ファンは女性率が高い。しかしなぜか小林さんには直接話しかけずに遠くから眺めているだけなのだ。たぶん玩具修理されそうで怖いのだろう。玩具修理者の上映もあったが、これはほとんど原作に忠実で、ファンも原作者も満足というなかなか幸せな映画化だなあと思った。SF映画としてはかなり珍しいことである。まあ小林さんは田中麗奈に会えただけでもよかったのかもしれないが。それにしても小林さんは人気者だなあ。そういえば、トークライブのときに質問コーナーがあってこれが小林さんへの質問ばかりで、うーん、人気がないなあ、と困っていたところ、最後に私に質問してくれた人がいて助かったのだが、これは小林泰三ファンクラブの人だと後でわかった。気を使って質問してくれたのだなあ。小林さんファンは小林さんと違ってちゃんとバランスを考えてくれる人たちなのだなあ。
 飲んだ後、カプセルホテルに泊まる。宿泊はカプセルで充分、というかそこらのビジネスホテルよりずっといい。カプセル怪獣になった気分も味わえるし。子供の頃はミクラスが好きだったが、今ならウインダム。
*飲み会メニュー。

七月二十一日(日)
 大阪に帰ってくる。
 夕方、上六へライブを観に行く。
 唐口一之カルテットはもっと聴きたかったなあ。でも、そのあとで出てきたエディ・ヘンダーソンがまたむちゃくちゃにかっこよかったのである。うーん、ええもんを観してもらいました。
*ミートソース・パスタ、サラダ、パン、小夏。

七月二十二日(月)
 いろんなとこにメール書いたり、ごちゃごちゃする。
*にんじんご飯、アジの香草焼き、味噌汁、サラダ、ういろう。

七月二十三日(火)
 夕方、淀川の水と水草を取りに行く。網を担げて半ズボンで自転車に乗って行ったのだが、なんというか我ながらどっから見てもアホのおっさんである。
 取ってきた水草と生きたミジンコ入りの水をメダカの水槽に入れる。
*鯛めし、サラダ、味噌汁、レバー、卵、ところてん、ういろう。

七月二十三日(火)
 これから、リュックを背負って関空へと向かう。とりあえずパリに着いて、それからプロバンスの方を適当にぶらぶらして、日本に着くのは九月十二日の夜の予定。



無断転載禁止 (c) Yusaku Kitano/Hiroko Morikawa(イラスト)
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