カメ天国通信


その61

【カメ人間日記】
(2003年3月前半)


三月一日(土)
*チゲ、サラダ、リンゴタルト。

三月二日(日)
 大阪城リレーマラソンというのに京阪神少年少女楽団有志で出場したのである。一周が約二キロで、これを三本走った。マラソンと違って二キロではほとんど手を抜くところがなく、かえってしんどい。おまけに高校のとき陸上部で中距離走をやっていたというキーボードの女の子にラップタイムでボロ負けである。三本走って三本とも負けだ。まあ年齢実績等々、冷静に考えればこの結果は当たり前だとは思う。そうは思うのだが、でもやっぱりくやしいのである。こうなったら、来月のハーフマラソンで勝負だ。
*チゲ、タコヤキ、イチゴ、シュークリーム。

三月五日(水)
 夜は楽団の練習。
*焼きハマグリ、白米。

三月七日(金)
 東京へ行く。日本SF大賞の授賞式。東京に着くとどしゃぶりで、まさに日本SF日和である。おまけに、トロフィーを渡そうとして、古川さんの帽子にトロフィーをぶつけてしまった。ああ、びっくりした。牧野さんは舞台の上でもあいかわらずへらへらしていて、SFジャパンの受賞後第一作の短篇を読むと死にたい死にたいとばかり書いてある。困ったものだ。ああ、それから牧野さんに似ている似ていると何人もの人に言われた。ぜんぜん似てないっちゅうねん。ウルトラマンとニセウルトラマンほど違うっちゅうねん。私と牧野さんが似ているなどという奴には、きっとウルトラマンとニセウルトラマンの区別もつかないのだろうなあ。ああ、こんなことでは地球はもうおしまいだよ。
*炊き込み御飯、味噌汁、唐揚げ、プロッコリー、キムチ、鰯明太子。

三月八日(土)
 座敷の隅でガメラ話とか日本SF界の七不思議話などしているうちに、いつのまにか朝になっていて、東京駅の近くの喫茶店でしばらく居眠りしてから、また夕方までビールを飲んで、大阪に着いたら夜だった。
*とりあえず目の前にあったもの。

三月九日(日)
 田中啓文の出ているというライブの会場に行ったところ、入口のところにサックスを抱えた本人が立っている。
「あれ、そろそろ出番とちゃうの?」
「ああ、今終わったとこ」
「四時ごろ、言うてたがな」
「ああ、あとのバンドと順番が入れ替わってん。言うてなかったっけ」
 もちろんそんなの一言も聞いてないのである。まあ田中啓文のことだから仕方がないなあと思って帰りかけたのだが、まあせっかくここまで来たのだし、ビッグバンドを聴く機会なんかそうそうないのだから、他のバンドを聴くことにしたところが、アトミックジャズオーケストラというのがすごく良くて、合間の喋りもおもしろく、いやあやっぱりジャズの人の喋りはレベルが高いなあ、などと感心したりして、まあ結果としてはなかなかいい一日でした。
*チゲ、チーズケーキ、チェー。

三月十一日(火)
 劇団の稽古場で、トランペットのレッスン。練習曲は『SIDE BY SIDE』。
*白米、紫蘇、イカナゴ、味噌汁、唐揚げ、キムチ、ブロッコリー。

三月十二日(水)
 久しぶりに民族学博物館でアルバイト。西アジア方面をうろうろ。荷車を動かしたり、灌漑用の水車を取り付けたり。
 夜、近所に新しく出来た店へ、唐口一之バンドのライブを観に行く。
*おじや、チーズケーキ。

三月十三日(木)
*キムチ、白米、、角煮、こうや豆腐、紫蘇、イカナゴ、味噌汁。

三月十四日(金)
 民博でアルバイト。帰ってくると部屋に紅玉がたくさん転がっていた。かめくんも好きな紅玉である。ジャムとアップルパイになるらしい。楽しみである。
*チーズフォンデュ、チーズケーキ。

三月十五日(土)
 近所の図書館で講演みたいなことを頼まれたのである。会議室で十人ほどを前にしていいかげんなことを一時間余り喋り、ついでに書いたばかりのショートショートを一本読む。この四月から毎日中学生新聞に週一で連載するショートショート用に書いた分。
*釜揚げうどん、味噌汁、クッキー。



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