カメ天国通信


その62

【カメ人間日記】
(2003年3月後半)


三月十六日(日)
 奈良までラッパを持って行く。今度、「九雀の音楽道楽」の最後に全員でやる曲の練習。
*鮎、白米、紫蘇、イカナゴ、豚汁、アップルパイ。

三月十七日(月)
 かめくんでお馴染みの千里の民族学博物館でアルバイト。民博のアルバイトももう何年目になるのかなあ。何度見ても太陽の塔はアホみたいで素敵だ。西アジア方面でガラスケースを開けたり閉じたり農具をテグスで縛ったり。
 夜、妻の実家へ旅行中預けたままになっていた亀を引き取りにいく。まだ冬眠中だから輸送も楽である。
*釜揚げうどん、リンゴ、文旦、豚汁、アップルパイ。

三月十八日(火)
 夜は劇団の稽古。
*釜揚げうどん、豚汁。

三月十九日(水)
 民博でアルバイト。帰ってきてから楽団の練習に行って、それから民博の飲み会に合流。
*ビアホールにあったもの。

三月二十日(木)
 接骨院へ行って、そのままその近所で折り紙といっしょに写真を撮る。著者近影に使うのである。六冊分だからなかなか大変だ。四天王寺のあたりを折り紙を持ってうろうろする。さぞかし怪しい姿だっただろうなあ。それにしても著者近影って自分で撮るものなのか。ぼくの場合は妻が撮ってくれたのでまだなんとかなったが、家族や友達のいない人はセルフタイマーで撮るのだろうか。ああ、結婚していてよかったなあ。
*玄米、豚汁、野菜炒め、アップルパイ。

三月二十二日(土)
 誕生日。四十一才の春である。元祖・天才バカボンのパパなのだ。これでいいのだろうか?
 ビデオに撮っておいた『シャイニング』を観る。あんまりおもしろくないので、続けて戦争を観たり漫才を観たりする。漫才は、このところおもしろい若手がたくさん出てきて嬉しい。
*ラーメン、チェー、アップルパイ。

三月二十三日(日)
 散歩していて扇町公園を通りかかると、人が大勢群れていて、のーうおー、のーうおー、と反戦祭りで盛り上がっている。すごく楽しそうだ。いっぱい並んでいるので、もしかしたら何かくれるのではないかと思ったのだが、別に何もくれない。せっかくのお祭りなのだから餅くらい配ればいいのに。まあしかし反戦といえば、うちの亀である。もうずっと抗議のためにダイ・インを続けているのだ。偉い。去年の暮れからダイ・インしっぱなしである。飯も食わない。偉い。さすがは反戦亀。見上げたものである。あの人たちももうちょっとうちの亀を見習っていただきたい。いや、亀だけではない。ぼくも以前から亀を見習って、昼過ぎまでダイ・インすることが多かったのだが、このごろは気候のせいか戦争のせいか昼の二時過ぎまでダイ・インしてしまうこともあって、さすがにダイ・インのし過ぎでかえって身体がしんどいくらいである。それにも関わらず、まだ炬燵でダイ・インすることもある。偉い。ぜひ見習っていただきたい。あと、「人間の亀」として海外旅行なんかもするつもりだから、寄付もしてくれたまえ。
*うどん、盛岡豆腐。

三月二十四日(月)
*キムチチャーハン、イカナゴ、吸い物、盛岡豆腐、チェー。

三月二十五日(火)
 民博でアルバイト。ネジを山ほど外す。
*ラーメン、チェー、リンゴ。

三月二十六日(水)
 ウイングフィールドにチラシの挟み込みにいく。例によって、大勢が紙を束ねながら同じところを何百回もぐるぐる回るという呪いの儀式である。皆で何を呪っているのかはわからないが、現実社会とは何の関係もないことだけは確かだ。
*キムチチャーハン、盛岡豆腐、カリフラワーと茸とサーモンのスープ。

三月二十七日(木)
 接骨院へ。
*サヨリの刺身、白米、サヨリと菜の花のカルパッチョ、わけぎ、プロッコリーと茸と鶏肉炒め。

三月二十八日(金)
 『インプラント』を観る。なんだかのっぺりした映画で山も谷もあんまりないのだが、子供の頃から引きずっているあの感じというのはとてもよく出ていて、まあそれだけでも充分ではないかと思う。皆がそう思うかどうかは知らないが。
*手巻き寿司、味噌汁、文旦。

三月二十九日(土)
 今日、コンビニにあったチョコQの広告で見たのだが、東日本にて発売の日本の動物シリーズ第四弾にはなんと「銭亀」があるではないか。うーむ、銭亀かあ。その手があったか、という感じである。
 チョコエッグのクサガメは甲羅干しをするそのポーズが素晴らしかったが、そうかあ、ここで銭亀を持ってくるかあ。チョコエッグからチョコQへと続く海洋堂のこのシリーズは、造形もさることながら、セレクションがじつにいい。 珍獣とかいわゆる人気動物なんかを単に並べられてもいまいちのれないのである。
 あ、念の為に書いておくと、銭亀というのは子供のクサガメのこと。だから、ようするにクサガメなのであるが、そこはそれ、小亀であるから親亀とは形がかなり違う。この小さな写真で見ただけでも、小亀特有のプロポーションはよく表現されている。甲羅の形とか頭とのバランスとかキールの色あいとか尻尾の長さや尖り具合なんかも見事である。いったい関西ではいつ発売になるのだろう。はたして手に入れることはできるのだろうか。はやく関西でも発売してくれ。
*ハマグリと菜の花のリングイネ、味噌汁、リンゴ。

三月三十日(日)
 「九雀の音楽道楽」に京阪神少年少女楽団で出演する。いろいろと事情もあって、七年間続いた京阪神少年少女楽団もこれにて解散である。
*ビアホールにあったもの。

三月三十一日(月)
 ゲラやったり、いろいろ。なんかこの頃、ゲラばっかりやっているような気がする。
*白子、ハマグリご飯、イカナゴ、卵焼き。



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