カメ天国通信


その75

【カメ人間日記】
(2003年10月前半)

十月一日(水)
*水炊き。

十月二日(木)
 北九州行きのため、芝居の小道具のセスナやら衣装やらをトラックに積み込む。
*はまぐりと白菜のパスタ、パン、サラダ、グレープフルーツ、ゼリー。

十月三日(金)
 朝から新幹線で北九州へと向かう。そうかあ、スペースワールドというのはこんなところにあったのだなあ。駅を降りてもなんにもない。劇場まで田舎道をぞろぞろ歩いて行く。
 こやのせ座というのは、大きな川の側にあるなかなか風情のある面白い劇場だった。劇場に入って仕込み、続いて場当たり。終わって劇場を出たときに見上げた月がものすごくきれいで驚いた。
*弁当。

十月四日(土)
 ゲネと本番。
*弁当。

十月五日(日)
 本番。終わってからそのままバラシ。
 「ああ、これけっこう苦労して作ったのになあ」とか「ここ、手間がかかってんねんけど、壊すのは一瞬やなあ」などといいながらパイプカッターとかでばっちんばっちん切断しカッターで切り刻みベニヤを叩き割って跡形も無くしてしまうというのは、本当のことを言えばけっこう快感でもある。
 全部終わって皆でぞろぞろ駅まで歩き、ビール飲みながら新幹線で帰る。
*弁当。

十月六日(月)
 トラックの荷物をおろすため朝から劇団の稽古場へ。あとはだらだらと過ごす。
*チゲ。

十月七日(火)
*すき焼き。

十月八日(水)
*カレー、サラダ、パイ、ヨーグルト、葡萄。

十月九日(木)
 劇団の稽古場で唐口さんにトランペットのレッスンを受ける。いやしかし、「MY FUNNY VALENTINE 」というのはいい曲だなあと今更ながら思う。
*茄子とベーコンのリゾット、サラダ、プルーン。

十月十日(金)
*韓国冷麺、柿の葉寿司、焼きハマグリ、味噌汁、プルーン。

十月十一日(土)
 稲刈りのため田舎へ帰る。今年は田んぼが乾いていてやりやすかった。こんなに地面が固かったのは初めてである。よほど雨が少なかったのだなあ。
*お好み焼き。

十月十二日(日)
 夜、大阪に帰ってくる。
*寿司。

十月十三日(月)
 京都まで芝居を観に行ったのだが、満員で入れないかもしれないと言われ、一瞬目の前が真っ暗になってしまったのだが、キャンセル待ちをしてやっと入ることができてよかった。
*チゲ。

十月十四日(火)
*すき焼き。

十月十五日(水)
 雀三郎みなみ亭へ。
 やっぱり「かぜうどん」なんかを聴くと冬になった気になるなあ。ちょっとした動作と台詞だけで季節をうまく体感させてしまう落語のやり方はいつもながら参考になる。表通りに出た途端に風が強くなるところとか、あそこでちょっと身体をすくめる動作があるだけで、痛いくらい冷たい風が実感できてしまう。
 そのまま打ち上げにもお邪魔して、「寝床」のちょっと気になった点を雀三郎師匠に質問したりする。なぜ、あの卵屋さんのくだりをカットしたんですか、とかそんなこと。飲みながらそんな話をあれこれできるなどというのは、落語ファンとしてなんと幸せなことだろうかとつくづく思う。いい気分で酔っ払って自転車でたらたらと帰る。
*ビヤホールメニュー。



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