その76
【カメ人間日記】
(2003年10月後半)
十月十六日(木)
いやそれにしてもこの新居は快適である。部屋は広いし明るいし戸をあけるとベランダで亀が甲羅干しをしているのが見える。毎日があまりに快適過ぎて、もしかしたら自分はもう死んでいるのではないかと思うほどだ。
*ホルモン焼き、白米。
十月十七日(金)
*キャベツとアンチョビのスパゲティ、サラダ。
十月十八日(土)
シナリオ学校の入学式を覗きに行く。
*クリームシチュー、白米、キムチ、サラダ。
十月十九日(日)
近所に「生野ワールドカップ」というポスターが貼ってあって、見るたびに「それやったら、生野カップやがな」といちいち突っ込まずにはいられない。ただ、「生野ワールドカップ」というのがいったいいかなるものなのかわからないだけに、もしかしたら「生野カップ」ではなく「生野ワールドカップ」としか呼びようのないようなものであるのかもしれない。
十月二十日(月)
*タイカレー、サラダ、オレンジ。
十月二十一日(火)
*ハマチ刺身、白米、サラダ、味噌汁、オレンジ。
十月二十二日(水)
夜は楽団の練習。
*ハマチ刺身、韓国海苔、卵焼き、サラダ、白米、キムチ、味噌汁。
十月二十三日(木)
*タイカレー、サラダ。
十月二十四日(金)
*白米、まーぼ茄子、サラダ、キムチ、味噌汁、レモンパイ。
十月二十五日(土)
ジュンク堂での林譲治さんと小林泰三さんの対談を見物に行く。例によって客席には閑そうな関西のSF作家がたむろしていた。
小林さんが最後の最後になって唐突にウルトラマンと仮面ライダーの話を始めたときは、予想していたこととはいうものの呆れ果てた。たぶん会社の会議でも同じようなことをしているのだろう。
終わっていつものメンバーで飲みにいったのだが、どういうわけかそこでテレビドラマ『愛するために愛されたい』の最終回のストーリーを延々説明させられる羽目になる。かなりがんばったつもりなのだが、やはり無理である。実際に見てもらわないことにはどうしようもないよ。
*居酒屋で出てきたもの、レモンパイ。
十月二十六日(日)
劇団関係の用事で阿倍野のあたりを歩きまわる。あ、安部晴明神社というのはこんなところにあったのか。
*秋刀魚ご飯、味噌汁、サラダ、レモンパイ。
十月二十七日(月)
唐口さんからトランペットのレッスンを受ける。練習曲は「ROUND ABOUT MIDNIGHT」。
夕方、唐口さんと「パンダ」という韓国料理屋に行ったところが、なんと店の場所が変わっていて、持ちかえり専用になってしまっている。うちに持って帰って鍋をする。真っ赤っ赤の鍋である。
*韓国鍋、牛テールスープ、キムチ、レモンパイ。
十月二十八日(火)
酒の倉庫で働いてきた頃に知り合ったSが来宅。なんだかんだでほぼ十年ぶり。あの頃、彼は軽トラックの運転手だったのだが、今は神戸で登記測量事務所をかまえている。時の流れというのは妙なものである。
*おでん、韓国鍋、キムチ、牛テールスープ、サラダ、プリン。
十月二十九日(水)
夜は楽団の練習。
*おでん、キムチ、味噌汁、白米、プリン。
十月三十日(木)
脱穀をしに田舎に帰る。
*回転寿司、パイ菓子、饅頭、葡萄。
十月三十一日(金)
ビデオにとっていた『マンハッタンラブストーリー』の第二回と第三回を観る。うまいなあ。ドラマ中ドラマのタイトル『愛しすぎて愛されない』には爆笑した。
*韓国鍋、サラダ、チェー、グレープフルーツ、葡萄。
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